2019年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20190015336

●科目区分
文系基礎科目

●科目名
法学
●主担当教員名
榎本 修

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅰ期
金・3
●対象学部




●本授業の目的およびねらい

 本授業を担当する教員は、現役の弁護士です。
 社会の実際の現場で職業として法律を扱ってきた立場から、主として理系学部で法律を初めて学ぶ人を念頭に、法律学の仕組み・基本的考え方を分かりやすく伝え、日本の法律のアウトラインを理解していただき、社会で必要な基礎力を身につけることを目的とします。 


●履修条件あるいは関連する科目等

 履修条件は特にありません(前提知識は全く不要です)。
 関連科目としては、全学教育科目の「日本国憲法」、文系教養科目の「現代社会と法」があります。

●授業内容

 おおよそ以下の内容で講じる予定ですが、実際の講義では、受講者の問題関心に応じて、トピックや順序を変更することがあります。

 1 イントロダクション
 2 法学総論(法とは何か、法律学全体の体系、法律解釈の基本的手法)
 3 憲法について
 4 民法について(1)財産法
 5 民法について(2)家族法
 6 刑法について(1)総論
 7 刑法について(2)各論
 8 商法・会社法について
 9 民事訴訟法について
10 刑事訴訟法について
11 特許法など知的財産法(商標法・意匠法・実用新案法・著作権法)について
12 国際法(国際公法・国際私法)について
13 労働法・消費者法・倒産法について
14 法曹(法律家)の役割と責任
15 授業のまとめと評価(試験)


●成績評価の方法

(1)出欠を兼ねた振り返りレポート:30%(2)学期末の筆記試験:70%
履修を取り下げる場合も、履修取下届を提出する必要はありません。
学期末試験の欠席者は「欠席」とします。

●教科書

 教科書は指定しません(毎回レジュメを配布します)。六法について:インターネットで法律の条文は引けますが、条文全体のアウトラインを掴み、法律を学んだ証とするために、ぜひ、六法(「ポケット六法」(有斐閣、平成31年版)など)を持参して下さい。

●参考書

 授業の中で、各法律を勉強する上で参考となる書籍を紹介します。

●注意事項

 特にありません。

●本授業に関する参照Webページ

http://www.iris-law.com/

●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

 みなさんは「法律なんて縁遠い・関心がない」と思っているかもしれません。
 しかし、日本は「法治国家」(その意味も授業の中で分かりやすく説明します)です。
 実際の社会では法律と無縁では暮らせません。

 例えば、工学部の皆さんは将来「特許権」に関わるかもしれません。特許権は「特許法」で認められる権利です。特許法は、民法・民事訴訟法と深くつながり、それらは更に憲法ともつながっています。従業員として働く場合には労働法が、交通事故や交通違反を起こしてしまったときは刑法が関わってきます。

 日本の法律の体系・仕組みを初歩から分かりやすく説明しますので、一緒に考えましょう。
 みなさんが将来、法律的問題にぶつかったとき、
 「そういえば、大学で法学を学んだことがある」
と思い出してもらえるような授業にしたいと考えています。



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