●本授業の目的およびねらい
(1)各種スポーツ種目の実施経験と比較しながら,卓球における技術習得やゲームの実体験をとおして,日常生活では見失いがちな自分自身の身体の構造や機能を再確認し,さらに身体操作の方法を発展させることによって生涯にわたって様々なスポーツ活動に主体的に取り組んでいくための能力を身につける。 (2)対人型ゲームの実施による他者との交流から,バーチャル(仮想)ではない生身の自己と他者の関係性やマナーについての理解を深める。
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●履修条件あるいは関連する科目等
Ⅰ期開講の健康・スポーツ科学講義(担当教員は問わない)および健康・スポーツ科学実習I(種目は問わない)を履修済であることが望ましい。
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●授業内容
(1)「健康・スポーツ科学実習II」についてのオリエンテーションと種目分け。 (2)用具の使用法と基本ルール及び安全に関する注意点の説明,連続ラリー, 簡易ゲーム。 (3〜6)卓球における各種基本打法の説明と学習(ルール,姿勢,位置どり, グリップ,スウィング,フットワークなど),サービスとレシーブの学習, 簡易ゲーム。 (7〜11)シングルス・ゲームの進め方の説明,打球技術の定着を図るための多人数 との対戦,個人指導。 (12〜14)一流選手の打球技術に関するビデオ学習,ダブルス・ゲームの進め方の 説明と実施。 (15)実技テスト,まとめ。
上記は標準的な実施計画であり,受講者の技能レベルに応じて順序や時間配分を 変更する場合がある。
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●成績評価の方法
履修取り下げ制度を採用する。「履修取り下げ届」の提出期限は第4回目授業終了時点。 平常点(70%;参加状況、学習意欲、学習記録)。技能習熟点(30%;実技テストを含む)。
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●教科書
特になし。
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●参考書
吉田和人『生涯スポーツのための卓球テキスト』めいけい出版など。
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●注意事項
スポーツウェアーと体育館シューズを必ず用意すること。 その他の詳細は第1回のオリエンテーションにおいて述べる。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
卓球は、サッカーやバレーボールなどのチームスポーツ種目と比較して、授業中における 他の受講生との交流が乏しいように思われがちですが、実際は対戦相手がいないと成り立 たないことから、練習や試合を通じて多くの人との交流が頻繁に行われます。 この授業における卓球の実践から、生身の自分の潜在能力を見出したり、生身の他者との 交流をしたりしながら、卓球が自分の生涯スポーツ種目の一つに成り得るかを確かめてみ るとよいと思います。
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