●本授業の目的およびねらい
第2年次中級スペイン語(第Ⅲ期)の目的は,今までに学んだスペイン語の基礎知識をさらに発展させ,言語の総合的理解と習得へ展開させていくことである。このクラスではスペイン語圏の新聞、雑誌、音楽の歌詞などを使い、幅広く多様なタイプのスペイン語を読み、それと関連させたヒアリングなども取り入れていく。特に主語の省略・倒置、単語の置き換えなどが多いスペイン語の長文に対する「勘」を養うことを第一の目的とする。また、読解した文章に対する質問と答え方を訓練することにも重点を置く。
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●履修条件あるいは関連する科目等
指定クラスである。同一時間帯(金2)2コマのうち西村教員クラス。火曜日1時限クラス(志波・M.Ito)教員クラスは受講できないので注意。
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●授業内容
最終的には受講者の要望によってもある程度調整するが、以下のような題材を組み合わせて授業を進めていく。基本的にスペイン語圏の文化を理解する助けとなるような内容を中心とする。
(1)ラテンアメリカ各地域(主としてアルゼンチン、ウルグアイ)の新聞 (2)アメリカのヒスパニック系に向けて出版されているスペイン語新聞 (3)音楽の歌詞のヒアリングと意味の理解 (4)ラテンアメリカにおいて日本文化を扱った文章 (5)ラテンアメリカのテレビ番組・映画を使ったヒアリング (6)日本在住のスペイン語話者向けの新聞記事・雑誌記事 (7)ラテンアメリカのジョーク
新聞記事については原則として時事性の高いものを取りあげる。 またそれぞれについて自分の意見を作文したり、レポート作成を行うこともある。 インターネットの環境・設備が整えば、当日の新聞記事などをその場でチェックするこ とやさまざまなスペイン語サイトの紹介なども試みたい。
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●成績評価の方法
出席率、授業での受け答え、テスト結果、課題などを総合的に判断して評価する。4回以上欠席した場合、あるいは定期試験を受験しない場合は不可となる。履修取り下げ制度を採用する。
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●教科書
教科書は使用せず、そのつどプリントを配布する。
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●参考書
参考書は必要に応じて随時授業時に提示する。
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●注意事項
スペイン語に対する「勘」を養うことが重要であり、ボキャブラリーを増やすことにもつながるので必ず予習の上授業にのぞむこと。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
これまで初級で学んできたスペイン語をさらに活用させるためには、多種多様な文章を読みこなすことによって、文法知識だけでは得られない、その言語特有のくせなどを読み取る「勘」も重要になってきます。新聞の文章は、今まさに生きて変化していくスペイン語であり、それをしかるべきスピードで読んでいくためには、もちろん文法知識やボキャブラリーも充分必要ですが、文章全体の特性や、よく使われるパターンとか、一つの単語の形から、派生語を推測していく力などが大きな助けになります。本授業では主としてラプラタ諸国(アルゼンチンとウルグアイ)の新聞を中心にしますが、テーマはラテンアメリカから広く選び、それぞれの文化的な背景など知識も得ていけるようにしたいと思います。
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