2018年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20180024503

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーB
●主担当教員名
高野 雅夫

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅱ期
木・5
●対象学部
文系・情(自然・コン)・理・農・工(物工・電情・機航・エネ・土建)



●本授業の目的およびねらい

セミナーのテーマ:地球環境塾-里山の暮らしに学ぶ持続可能な社会
10年前からさまざまな学年・学部の学生がいっしょに環境問題を考える「寺子屋」方式でセミナーをやってきました。持続可能な社会をどうつくるか、そのことと自分の将来・進路をどうつなげて考えるかがメインテーマです。里山の暮らしが体験できる東海地域の農山村で合宿をしながら、持続可能な暮らしを考えます。

●履修条件あるいは関連する科目等

なし

●授業内容

★都市での豊かな暮らしはずっと続けていけるのでしょうか。石油をはじめとする地下資源の枯渇や廃棄物の処理の行き詰まりによってたちゆかなくなる可能性があります。どうすれば将来も安心できて心豊かな暮らし=持続可能な暮らしができるでしょうか。現在の普通の暮らしの持続不可能性を学びそれをどう変化させればよいかを考えます。
★まず高野編著『持続可能な生き方をデザインしよう』を教科書として読み、自分の将来・進路と持続可能な社会づくりの取組みをつなげることができるか考えます。この本には、そのような取組みを仕事とし活躍しているたくさんの先輩たちの事例が紹介されています。
★教科書の中で紹介されている本の中から気になったものを一つ選び報告してもらいます。
★さらにひとりひとつのテーマを決めて文献等を調査し発表してもらいます。
★それ以外に、1泊2日の合宿を里山のひろがる農山村で行います。都市の暮らしとは対照的な体験を通して、持続可能な暮らしのヒントを得るためです。
★合宿先は里山の森が広がる中山間地です。地域の面積の大半を森林が占める農林業の村で、豊かな森、農地、水資源があります。しかし、過疎と高齢化がすすみ、集落が消滅するという究極の持続不可能性をかかえています。農山村のくらしがなりたたないことは、裏返せば都市の生活もこのままでは持続できないということでもあります。
★そこでの暮らしの体験や地元の方との交流を通して、日本を持続可能な社会にするための方策について考察を深めます。
★以下のブログで参加者どうしの日常的な対話を行っています。
http://sustain.exblog.jp
のぞいてみて下さい。

●成績評価の方法

セミナーへの参加の態度、レポートの質、合宿への参加の程度で評価します。
履修取り下げ制度を採用します。

●教科書

高野雅夫編著『持続可能な生き方をデザインしようー世界・宇宙・未来を通していまを生きる意味を考えるESD実践学』明石書店、2017年→最初の授業時に販売します。

●参考書

セミナーの中で紹介します。

●注意事項

現地で合宿をしますので、スケジュールおよび費用の面で準備が必要です。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

このセミナーのより深いねらいは以下のとおりです。
1)セミナーを通じて学問上のコミュニティをつくること。
同級生や先輩と自然にまじめな議論ができる関係をつくります。
2)自分の専門分野について学ぶ意義を発見すること。
さまざまな学部の学生が集まります。同じフィールドでの体験を通して自分の
専門分野を学ぶ意義を発見してください。
3)自分が育った地域に関心をもつこと
農山村を鏡にして、自分が生まれ育った地域の魅力と課題に関心を持ち、将来
はその課題の解決のために貢献できるようになってほしいと思います。



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