●本授業の目的およびねらい
本授業の目的およびねらい セミナーのテーマ:「テストについて考える(応用編)」 本セミナーでは,現在の日本で実施されている公的なテストに関連するさまざまなトピックについて討議する.本セミナーを通じて,資料の探索及びディスカッションの作法,批判的思考を身につけることが主な狙いである.
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●履修条件あるいは関連する科目等
基礎セミナーAとともに受講することが望ましい.
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●授業内容
毎年冬から春にかけ,入学試験が多く行われる.また季節を問わず一年を通して,就職試験,語学試験といった公的なテストが行われている.これらのテストは多くの受験者が一室に集い,解答用紙に向かうスタイルが多い.しかし,近年ではパソコンに向かって解答するテストも増えてきている.一方,マスコミには,国際学力到達度調査(PISA)の結果から生徒の学力がどう変化したかといった議論や,それらの結果から日本の入試制度をどのように変えるかといった意見が散見されるが,その基礎となるテスト(学力調査)の実態については,ほとんど紹介されたことがない. 本セミナーでは,大規模公的テストに関連するさまざまなサブテーマ(トピック)をとりあげる.サブテーマは学生が見出したものや,教員が提示したものとする.毎回の授業では,それらのサブテーマについて調べたことを発表し,知識を更新していく.最後に,これらの内容をまとめたレポートを作成する.心理学(教育測定論,心理統計学),教育学(学校のしくみ)や社会学(階層理論)といった多くの視点から,現在行われているテストの仕組みを問い直し,よりよいテストとは何か,それらがどのように行われるのかについて検討する.
1.テーマに関連するサブテーマ(トピック)の探索 2.トピックごとにグループ分け 3.文献検索及び発表内容の洗練化 4.レジュメの作成,プレゼンテーション→発表内容のさらなる洗練化 5.レポートの作成
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●成績評価の方法
プレゼンテーション(65%)およびレポート(35%)で評価する. 履修取り下げ制度を採用する.
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●教科書
特に指定しない.
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●参考書
池田央(2007).「テストの科学 試験に関わるすべての人に」 教育測定研究所 ISBN978-4-9902879-0-0 他,適宜紹介する.
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●注意事項
毎回出席すること.
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
積極的なディスカッションへの参加を望む. テーマに関するトピックは,新聞,雑誌などのメディアから学術書,論文までさまざまな場所で言及されている.よって,幅広く情報のアンテナを広げる姿勢が重要である.そしてそれは,大学で何かを学ぶ際に,重要な役割を果たすであろう.
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