●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:レポート作成と口頭発表の技術 大学での講義の中では,レポートの提出がしばしば求められます。また,年次が進み演習・ゼミ等に所属するようになると,レポート作成に加えてその口頭発表も要求されるようになります。そこで,この基礎セミナーでは,大学で-そして社会で-一般的に必要とされる,レポートに代表される主に文字による「情報の伝達」と,口頭発表に代表される主に音声による「情報の伝達」が,正確かつ効果的に行う技法を,わたしも含めて,みなさんが一緒に学んでいきます。
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●履修条件あるいは関連する科目等
この基礎セミナーの前に履修をする,前期の基礎セミナーで学んだ内容を踏まえて,この基礎セミナーに臨んでください。
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●授業内容
セミナーの運営 まず,以下のテキスト(1)レポートの組み立て方」の要約を半数の学生が行い,大学で学ぶことの意義を考えつつ,レポートの作成技術の基礎を学びます。 ひきつづき,テキスト(2)「理系のための口頭発表術」の要約を残りの半数の学生が行い,口頭発表・プレゼンテーションの基礎を学びます。 最後に,上で得た知識をもとに,全員の学生がそれぞれ興味を持つことに関して,一人20分程度の口頭発表を行うとともに,ほかの学生と議論します。 以上のように,本セミナーで1人あたり必ず3回のレポート作成あるいは口頭発表を行う義務を有します。また,他の学生の報告についても積極的に議論に参加することも求められます。
セミナーの内容 1.レポート作成の技術 2.口頭発表の技術 3.自分にとってよいレポート作成・口頭発表
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●成績評価の方法
出席状況,レポート,発表および議論等を総合的に判断し,評価します。なお,学期途中で履修の取りやめを希望する場合は,12月の最後の本基礎セミナーの時限までに,担当教員から許可を得る必要があります。
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●教科書
(1)木下是雄『レポートの組み立て方』(ちくま学芸文庫,1994,ISBN-10:4480081216),(2)ロバート・アンホルト『理系のための口頭発表術』(講談社ブルーバックス,2008,ISBN-10: 4062575841)。
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●参考書
木下是雄『理科系の作文技術』(中公新書,1981,ISBN-10:4121006240),藤沢晃治『「分かりやすい表現」の技術』(講談社ブルーバックス,1999,ISBN-10: 062572451),戸田山和久『新版 論文の教室』(NHKブックス,2012,ISBN-10: 4140911948)など。
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●注意事項
セミナーへの出席は学生の義務です。積極的なセミナーへの参加に対しては,必ずそれに応えたいと思っています。私自身,1学生のつもりで,セミナーで学生のみなさんから新しいものを得たいと思っています。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
注意事項にも書きましたとおり,本セミナーでは報告だけでなく議論を行う上でも,学生のみなさんの積極的な参加が必要とされます。その必要条件は出席することにありますので,成績評価は出席を重視した形で行われます。加えて,セミナーでの知識を積極的に活かそうとしていると思われる学生の方については,高い成績評価を与えるつもりです。
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