●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:「くすり」について調べて発表する。病気の治療や健康維持のため、薬は生きていく上で必須なものとなっている。薬を創るための生命科学の研究から薬の抱える社会的問題まで、その中に登場する用語、トピックは数知れない。薬となるものが発見され、効果が検証され、製造・販売されていく過程での様々な課題を学ぶことを主な目的とする。これらの課題を「調べて発表する」ことで、基礎知識や薬についての歴史などを理解できるようにする。そのなかで、調査してまとめる能力や発表能力を養うとともに、薬に関わる諸問題を議論できるようにする。
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●履修条件あるいは関連する科目等
本テーマに関心があることはもちろんであるが、基本的な生物科学系の知識があることが望ましい。
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●授業内容
薬が研究開発され、販売され、使われるまでの過程には様々な課題がある。これらの過程に関する用語やトピックを対象に選んで、自分で調べて発表する(能力を養う)ことが目的である。対象とするテーマ候補(用語・トピック)はまずはこちらから提供するので、選んで調べ、自分でまとめあげて発表できるようにする。薬に関わることなら、自分の興味あるテーマを考えてもらっても全くかまわない。 薬が誕生するまでの基本的な生物の知識、関連するバイオテクノロジーについて、ます教員側から講義を行う。その後、各人がテーマを選んでもらい、調べ方や発表の仕方についても指導する。 発表の順番を決めたあと、1回の授業で3名の方に発表してもらい、発表内容について全員で質疑と討論を行う予定である。質問を積極的に行ってもらうことを期待し、これも評価する。 スケジュールにもよるが、一人2回は発表の順番が回ってくることが予定される。 セミナーの進め方の方針: 1 基本的な薬の科学・開発から製造に至る過程、取り上げたい課題などを概説する。 2 各人が取り上げたいテーマを決めて、順番を割り当てる。 3 各人がテーマについて調べて発表する。発表は1回の授業で3人を予定している。 発表に対して、質疑応答を行う。 4 一通り発表が回り終えた時点で、発表のしかたや内容についての助言・指導を行う。 5 再びテーマを決めて、発表を行う。 5 全体を総括し、当初の目的がどの程度達成されたかを全体で検討する。 6 最後の講義では教員の研究室を見学していただく。
発表形式はスライド発表形式(パワーポイント等を扱う)で行い、同時に印刷したものを配布することを必須とする。
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●成績評価の方法
調べ方、発表の内容、討論への参加(質問)等から総合的に判断する。なお、欠席とFの判断は、講義出欠など総合的な学習状況により判断する。
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●教科書
特に指定はしない。必要に応じて講義ではプリント等資料を配布する。
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●参考書
セミナー中に適宜紹介する。
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●注意事項
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
少子高齢化社会を迎え、薬の需要は高まり、安価で効果的な薬の開発は世界的な課題である。 それを解決するためにはどんな研究が行われ、何が問題になっているのか、薬が販売されるまでの過程はどうなっているのか。ごく基本的なところから知識を得て、薬にまつわるいろんな課題をみんなで話し合いたい。 良い発表をする能力だけでなく、質問力も養えるようにしたいので、この課題に積極的な方の参加を望む。
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