●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:「数学的な思考方法」になれる。 数学的な思考方法は、どのような学問を学ぶ上でもきわめて有用なものです。そこで、数学的な話題を題材とし、科学的な思考方法と探求方法の基礎を学び、討論と発表に関する基礎的なトレーニングを実践的に実施します。具体的には、大学初年度で修得すべき数学の内容から将来どんな分野に進んでも必ず役立つと思われるいくつかの題材について、徹底的に考え、考えたことを互いに発表し、討論を行います。この過程を通じて、自立的学習能力を育成するとともに、グループで成果を出すことを実践的に学習します。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特にありません。
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●授業内容
下記に示すようなテーマについて、最初に話題提供を行い、その後課題を与えます。 この各課題について、少人数のグループにわかれて徹底的に討論をしてもらいます。そし て、課題に対する解答をグループ全員の力を結集して作成し、グループの代表者に発表し てもらいます。この少人数グループ討論では、各グループで、司会者、書記、発表者を決 めて行います。これらの役割は、全員が交代して担当することになります。 この少人数グループ討論を通じて、考察検討の方法、考察検討した結果のまとめ方、まと めた結果の発表方法についての基本的な技術を修得することをめざします。また、同時に 、各個人の力を結集してグループで問題解決を行う方法について体験的に修得することを めざします。さらに、考察検討した結果の発表において、グループに分かれて討論を行う ことによって、「ディベート(Debate)」について学習します。 尚、適時、文献調査の方法、発表方法、グループでの問題解決方法についての講義と実習 も行う予定です。
以下に、このセミナーで予定している具体的な課題を示します。 01. 無限個の集合について、その「密度」を比較するにはどのようにしたらよいのか。 自然数と有理数は同じ「密度」?、自然数と実数は同じ密度? 02. 「イプシロン-デルタ論法」とはどんな考え方なのか。 03. 稠密性と連続性について考える。 実数のもつ連続性とは? 04. 「有界」の概念に関する話題。 05. 上限と下限に関する話題。 06. 数列の極限について考える。 Cauchyの判定条件、上に有界な単調増加数列について考えてみる。 等です。
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●成績評価の方法
発表・討論の状況で評価します。 尚、履修取り下げ制度を採用します。講義を正当な理由なく1/3以上欠席した場合は、「欠席」とします。
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●教科書
使用しません。
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●参考書
特に使用しません。 セミナー中必要が生じた時には、附属図書館で参照可能なものを適宜示します。
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●注意事項
本セミナーは大幸地区(医学部保健学科)で実施します。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
特にありません。
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