●本授業の目的およびねらい
本セミナーのテーマは「健康と社会」である。健康問題に、社会・経済状況や文化的背景が、どのように関わっているか考察する。参加する学生が、健康に関わる身近な課題を見出し、質的研究方法によりデータを収集し、客観的・科学的に分析してまとめ、その結果を発表して討論を進める。その過程で、多面的なものの見方と、論理的に物事を分析・考察する方法を学び、コミュニケーション能力を育成する。本セミナーを通して、総合的な判断力と思考力を培い、学生の主体性と学ぶ意欲を育み、人間性を育むコミュニケーション能力を培い、学問分野を問わず共通の基礎的学力と探究心を養う。
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●履修条件あるいは関連する科目等
積極的に参加する意欲があり、全回出席できる学生のみ、履修を認める。
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●授業内容
少人数のセミナー形式により、多面的な知的トレーニングを行い、コモンベーシックとしての、読む・書く・聴く・話す能力の涵養を図るとともに、真理探求の方法と面白さを学ぶ。参加学生の英語力に応じて、セミナーの一部を英語で行う。 - 参加学生が話し合いを進める中で、論理的に自分の考えを伝え、他人の意見を聴くことを学ぶ。 - 質的研究方法について知り、身近な課題の背景にある多面的な要因について分析することを学ぶ。 - 基本的な発表方法や、論理的な文章構成方法を学ぶ。 - 英文資料の検索方法を学び、英文の記事や論文を読解する。 - 学術雑誌、書籍、インターネットなどから、情報収集する方法を学び、情報の信頼性について考える。
具体的には、以下のような日程でセミナーを進める予定である。 (1) 自己紹介 / 質的研究とは何か / 日本語の質的研究論文講読 (2) 文献検索法指導 / 英語の質的研究論文を各自1編ずつ選択し読解 (3) 読解した論文の、方法・結果の部分について発表 (4) フォーカスグループディスカッション(FGD)とは何か / テーマ設定 / FGDガイド作成 (5) FGDガイド確認 / 役割分担 / FGD実施・内容記録 (6-7) 記録の書き起し / 録音・筆記・観察記録の統合 (8-9) 内容による切片化 / イニシャルコーディング (10) カテゴリー分け / カテゴリー名 / カテゴリー間の関係 (11) ストーリーライン / 結果のまとめ / グループ発表まとめ / レポート課題提示 (12) グループ発表 / 全体のまとめ・感想 / レポート提出
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●成績評価の方法
受講態度・討論への参加・発表内容・レポートなどを総合的に判断して評価する。
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●教科書
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●参考書
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●注意事項
本セミナーは鶴舞地区(医学部医学科)で実施する。鶴舞キャンパス研究棟2号館7階、国際保健医療学・公衆衛生学分野のセミナー室を使用する。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
受講態度、とくに積極的に参加する態度を重視する。原則として、欠席・遅刻・早退は認めない。
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