●本授業の目的およびねらい
世界や自国での多様化が進む現代において、自分とは異なる背景文化や価値観、行動様式をもつ他者と建設的な人間関係を築くことのできる能力がますます重要になってきています。本授業では文化とは何か?文化が異なるとはどういうことか?文化が異なる者同士の対話や共生ができるための条件とは?といった問題について考察します。 講義のみならず、エクササイズ(ゲーム)やグループワークを通じて、受講生自らが自分の生活の中に“見知らぬ他者”を見いだし、“見知らぬ他者”と積極的に対話する力を身につけることを目標とします。
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●履修条件あるいは関連する科目等
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●授業内容
以下は授業で扱う主なトピックです。
・文化とは何か:文化についてのモデルや特徴について学びます。
・多様性ゲーム「エイリアンの住む惑星への旅立ちーMission to VOLA-X5」を行い、自分の持っている固定観念について考察します。 ・多文化共生ロールプレイングゲーム「ひょうたん島問題」を行い、異なる文化を持つ集団同士の共生・共存問題について体験、考察します。
・意味などなくても生まれる「派閥」と「差別」 ・偏見、ステレオタイプ的思考:偏見やステレオタイプの形成メカニズムとその軽減方法について学びます。
・コミュニケーションとは何か:コミュニケーションのメカニズムについて学びます。 ・非言語コミュニケーション:異文化コミュニケーションにおける非言語コミュニケーションの影響について学びます。
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●成績評価の方法
・ 講義への参加(コメントやグループワークへの参加):40点 ・ レポート:60点 履修取り下げ制度を利用しません。
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●教科書
特に指定しません。講義内でレジュメを配布します。
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●参考書
原沢伊都夫『異文化理解入門』研究社 リチャード・パワーズ『多様性ゲーム「エイリアンの住む惑星への旅立ち」バベルプレス 八代京子ら『異文化トレーニング:ボーダレス社会を生きる』三修社 藤原孝章『シミュレーション教材「ひょうたん島問題」』明石書店
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●注意事項
本授業では、「諸外国の文化について学ぶ」「留学生と交流する」といったことはやりませんので注意してください。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
本授業では、あなたの隣に座っている友人をも「見知らぬ他者」と見なし、友人との日常的な対話もあえて「異文化コミュニケーション」ととらえて考察していきます。それによって、受講生のみなさんに「異文化⇔外国文化」ではないことを意識してもらいたいからです。 皆さんが「見知らぬ他者」とのコミュニケーション、そして共生について真剣に(でも楽しく)考察するきっかけになれば幸いです。
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