2018年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20180033313

●科目区分
文系教養科目

●科目名
科学・技術の哲学
●主担当教員名
井上 研

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅲ期
水・3
●対象学部
工学部



●本授業の目的およびねらい

現代社会において科学・技術はわれわれの生活に深く入り込み、とてもなじみ深いもののように思われる。その一方で、「科学(・技術)とは何か?」改めてこう聞かれると明確な答えはなかなか思いつかないのではないだろうか。本授業では身近にありながら実はあまりよく分かっていない「科学・技術」について、様々な視点から考察する。
より具体的には・・・
授業の狙い:科学と技術の関係性、科学観の変遷、科学的な世界の捉え方について考察する。 

●履修条件あるいは関連する科目等

関連する科目:「科学・技術の倫理」、「科学技術社会論」、「科学技術史」
本授業は「科学哲学」と呼ばれる分野の概説であるが、哲学に関する前提知識などは特には要求しない。 

●授業内容

科学・技術史:古代から現代に至るまでの科学・技術の歴史を知る。科学革命ならびにその後、科学がいかにして制度化され、専門職業化されてきたのか(第二次科学革命)について学ぶ。

科学はどのようにできたのか?
・科学の黎明期:古代ギリシア時代、アリストテレス的世界観ーアリストテレス、プトレマイオス
・科学革命I:アリストテレス的世界観の崩壊ーコペルニクス、ケプラー
・科学革命II:自然の数学化ーガリレオ、ニュートン
・科学革命III:機械論的世界観ーデカルト

科学はどうやって技術と結びついたのか?
・科学の制度化ー第二次科学革命
・科学の専門分化、職業化ー「科学者」の誕生
・工学者の誕生
・啓蒙主義と科学の大衆化



●成績評価の方法

・中間レポート(50%)、期末レポート(50%)の合計点で評価する。
・履修取り下げ制度を採用する。 

●教科書

特に指定しない。 

●参考書

野家啓一『科学哲学への招待』ちくま学芸文庫、戸田山和久『科学哲学の冒険』NHKブックス、村上陽一郎『岩波講座現代工学の基礎 工学の歴史』岩波書店、古川安『科学の社会史』など。授業内で適宜紹介していく。

●注意事項

特になし。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)




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