2017年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20170014371

●科目区分
理系基礎科目(理系)

●科目名
物理学実験
●主担当教員名
中村 泰之

●単位数
1.5単位

●開講時期
Ⅰ期
木・3 木・4
●対象学部
情(自然・コン)



●本授業の目的およびねらい

さまざまな物理量の測定や物理現象の観察を通して,その背景にある法則を理解し,基本的な測定の方法と原理,実験の技術などを習得することを目的とする。さらに,演習によって,測定データの記録と処理,表現の方法についても学ぶ。

●履修条件あるいは関連する科目等

物理学基礎Ⅰ(力学など)を履修していることが望ましい。

●授業内容

実験と演習を次の内容で実施する。第1回授業ではガイダンスを行う。
【実験】
1.重力加速度:単振子による重力加速度の測定
2.磁場中の電子の運動:一様な磁場中の電子の運動の観察,および電子の軌道半径と加速電圧,磁場の強さとの関係,電子の比電荷の測定
3.回折格子による光の波長測定:カドミウム原子の線スペクトル光の波長測定
4.放射能の測定:GM計数管によるβ線放射能の測定,計数の統計的変動の観察
5.オシロスコープ:電圧,周波数,位相差,リサージュ図形の測定など2現象
オシロスコープを用いた計測方法の習得,およびRC回路による位相変化の測定
6.物性:超伝導体や磁石の性質を液体窒素温度まで観測
7.電気回路の共振現象:2現象オシロスコープによるLCR回路の共振現象の観察,入力周波数の変化に対する出力の振幅の共振曲線と位相差の測定  
8.シミュレーション物理:モンテカルロ法を用いた,円周率の計算をパーソナルコンピュータ上で行う.プログラミングからデータの解析までを実施する                   
【演習】
1.単位,有効数字,数値計算,測定機器と測定誤差などについての演習 
2.誤差の伝播,測定データの処理,グラフ表示についての演習
3.最小2乗法についての演習  
4.レポートの書き方についての演習 



●成績評価の方法

出席点、及び 毎回提出する実験レポートによる。履修取り下げ制度を採用する。

●教科書

本実験のための教科書を、生協にて購入する。

●参考書

なし

●注意事項

不明な点を教官やTAに質問することで、よりていねいに解説してもらおう。事故を防ぐよう、充分に注意事項を守って実験すること。出席点を重視しており、遅刻をしないこと。

●本授業に関する参照Webページ

http://elearn.ilas.nagoya-u.ac.jp/lms/pex/

●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

力学や電磁気など、講義で習う事項を実際に自分の手で確かめることで、直観的な理解を深めることができる。うまくいかないときに、原因を考え解決することで、科学的な思考を養おう。また、実験結果の解析法やプログラミング技術の習得もできる。予習をしっかりとすることで、より効率的に実験に取組もう。


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