2017年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20170045303

●科目区分
言語文化Ⅰ

●科目名
英語(セミナー)
●主担当教員名
長畑 明利

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅳ期
金・3
●対象学部
経済学部



●本授業の目的およびねらい

本授業は、英語という言語、その言語が培ってきた文化、および現代社会における英語文化についての深い教養を身につけることをその目的とする。英語・英語文化にかかわる様々な主題についての文献・資料調査、調査に基づく英語による口頭発表など、少人数授業の利点を生かした学習活動を行い、研究拠点大学である名古屋大学の学生にふさわしい学術英語の運用能力をさらに高めることを目指す

●履修条件あるいは関連する科目等

学習に対する意欲、向上心、社会的関心、基礎的な文法力を履修条件とする。「英語(基礎)」、「英語コミュニケーション」、「英語上級」の単位を取得していることを前提として授業を行う。

●授業内容

アメリカを中心とする大衆音楽の発売・放送禁止あるいは自粛等の事例をとりあげる英文を読み、英語の読解能力を高めるとともに、英語圏の大衆文化と社会的・歴史的背景について学ぶ。また、教材とする英文の内容について論じる英文エッセイを書き、英語での発表・ディスカッションを行うことで、学術的な英文の執筆能力、英語での発表能力を伸ばす。

使用する教材は、性や暴力、飲酒や薬物使用への言及、宗教的冒涜、政治的態度などを理由に、大衆音楽(歌)が政治家や一般大衆から非難されたり、あるいは、発禁・放送禁止や自粛などの対象となった事例を紹介し、論じる本の一部。本に紹介されている例はアメリカのものが多く、Billie Holiday、Woody Guthrie、Ray Charles、Jimi Hendrix、Frank Zappa、Patti Smith、Ice-T、Nirvana、Bruce Springsteen、Sheryl Crow、Dixie Chicks らが取り上げられている。ただし、Beatles、Rolling Stones、Sex Pistols なども扱われている。

授業では、和訳によって教科書の英文の理解を確認するとともに、関連する用語・概念、固有名詞などについて学ぶ。また、担当者(もしくはグループ)を決めて、教科書の内容もしくはそこで紹介されているトピックについて論じる英語での発表を行い、あわせて、英文エッセイを書く。時間が許す限り、教科書で紹介されている歌も取り上げ、その歌詞を読む。

e-learning については各自で進めてもらうが、学期中に4回小テストを行い、その成績でもって、授業全体の成績の20%をつける。


●成績評価の方法

電子教材 20%、授業点40%、期末試験40%、積極性(ボーナス)の予定。

●教科書

Peter Blecha, Taboo Tunes: A History of Banned Bands & Censored Songs (Blackbeat Books, 2004) [excerpts]。

●参考書

中山康樹『ロックの歴史』(講談社現代新書)、森達也『放送禁止歌』(知恵の森文庫)、その他、教室で、あるいは、授業HPにて紹介する。

●注意事項

対面授業に加え、課外学習として電子教材を課し、その成績に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。なお、5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。履修取り下げ制度は採用しない。

●本授業に関する参照Webページ

http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~nagahata/lectures17/nuilas17aesm-eco.html

●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

注意事項追加
・初回の授業を欠席した場合は、課外学習の説明資料をアカデミック・イングリッシュ支援室のサイト ( http://elearn.ilas.nagoya-u.ac.jp/access/ ) からダウンロードすること。
・遅刻2回で欠席1回分とみなす。また、30分以上の遅刻は欠席扱いとする。期限後の課題提出は評価 1/2。私語、睡眠禁止。
・「剽窃」、カンニングは成績不可。
・授業HPに連絡事項を掲載するので、毎週最新の情報を確認すること。なお、シラバスとHPとで内容が矛盾する場合は、HPのほうに従うこと。

アドヴァイス
・語学学習で大事なことはまず意欲。英語の力を伸ばすのだという意欲がないと、なかなか成果があがらない。
・語学学習の効果はしばらく経ってから現れるもの。継続して学習していってほしい。
・英語の力を高めるために、ネットでいろいろなスタイルの発表もしくはトークを見てみるとよい。おすすめヴィデオ(その1)→ "Evelyn Glennie Shows How to Listen"
(http://www.ted.com/talks/lang/en/evelyn_glennie_shows_how_to_listen.html)。(その2)→ "My Wish: Once upon a School" (http://www.ted.com/talks/dave_eggers_makes_his_ted_prize_wish_once_upon_a_school?language=en)。
・eラーニングは自分のために行うのだということを肝に銘じて取り組むこと。また、そこで学んだ表現を教室で積極的に使ってほしい。
・学術的英文・論説文以外の種類の英文を、広く、ときにはじっくりと、文法事項や文の構造を確認しながら読むことで、英語という言語とその背景についての理解を深めることが可能となり、ひいてはそれが学術的英文を含む英文一般の読解力と表現力を高めることにもなる。


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