2017年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20170044211

●科目区分
言語文化Ⅰ

●科目名
英語(セミナー)
●主担当教員名
望月 節子

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅳ期
木・2
●対象学部
法学部



●本授業の目的およびねらい

本授業は、英語という言語、その言語が培ってきた文化、および現代社会における英語文化についての深い教養を身につけることをその目的とする。英語・英語文化にかかわる様々な主題についての文献・資料調査、調査に基づく英語による口頭発表など、少人数授業の利点を生かした学習活動を行い、研究拠点大学である名古屋大学の学生にふさわしい学術英語の運用能力をさらに高めることを目指す。

●履修条件あるいは関連する科目等

なし

●授業内容

アンジェラ・カーター(1940-1992)は、日本では「血だらけの部屋」(The
Bloody Chamber )(1979)というぺローの「青髭」を下敷きにした寓話の書き換え短
編で有名な英国人作家であり、「魔法の玩具店」「サーカスの夜」「ワイズチルドレ
ン」「新しいイヴの受難」など世界的に愛読されている作家である。本国のイギリス
では近年、英文学論文数ではナンバーワンであり、イギリス内外で盛んに研究されて
いる作家である。
「花火」(Fireworks)(1974)は多分に自伝的要素を含んだ短編集であり、『日本の
土産』『肉体と鏡』『反転』などは自らの日本滞在中(1969~1972年)の体
験を元にしたと思われる。日本滞在は西洋的価値観である二元性から作者を開放しそ
の作風にも影響を及ぼしたと考えられ、特に「新しいイブの受難」(The Passion of
New Eve)(1977)において顕著にみられる「矛盾語法」(oxymoron)は、日本にお
いて価値観の転換を促された作者が少なからず過激に傾き、独創的な表現での創作に
結び付いたと仮定することができる。「花火」(Fireworks) (1974) に収録されてい
る『反転』の中では、鏡の中に迷い込んだ主人公がすべてが逆転する世界に戸惑う
が、日本はカーターにとって鏡の国であり、価値観の逆転をもたらす反転の場所で
あったと考えられる。 
授業では、The Bloody Chamber (1979)や Fireworks (1974)に収録された短編を中
心にカーターの作品を読み、日本的価値観と西洋的価値観について思考すると共に、
現代文学に特徴的なアイロニーを理解する。
 いくつか作品を読んだ後、選んだ作品のテーマや語法、疑問点など自分の考えた事
を述べる。(2,3分のプレゼンテーションを2回くらい。)
 毎回、前回読んだ箇所の簡単な小テストを行い、理解度を確認する。

●成績評価の方法

毎回の出席、授業への参加度、課題(詳細は授業にて説明)
履修取り下げ制度は採用しない。

●教科書

基本的に教員が準備

●参考書

辞書を毎回持参のこと。

●注意事項

対面授業に加え、課外学習として電子教材を課し、その成績に基づく評価を授業全体
の評価の20%とする。なお、5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

日本語でも常に評論やエッセーだけでなく、小説を読んだり、英語のペーパーバック
を毎日少しずつ読む習慣をつけましょう。


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