●本授業の目的およびねらい
本授業は、学術的な英文に関する基礎的なリーディング能力とライティング能力の養成を目的とする。そのねらいは、研究拠点大学である名古屋大学の学生にふさわしい学術英語を使いこなす能力を身につけるところにある。論理的な英文のカギとなるエッセイの構造に着目し、目的に応じて必要な情報をいかに読みとるか、また逆に、自分の考えをその根拠とともにいかに説得力ある論理的な英文に組み立てるかを学ぶ。将来、専門の論文を英語で読んだり書いたりする時に、指針となる英文構成法の基礎、および実際に役立つ英語表現を多く習得する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
毎回、熱意をもって受講できること。ディスカッションに積極的に参加できること。
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●授業内容
いきなり4技能全てを使うのは難しいので、授業の前半はリスニングに焦点を当てる。後半は、英語圏での報道番組を教材とし、実際にリスニング、ノート・テイキングおよびディスカッションなどを実践してみる。なお授業全体の流れは以下の通り。
1 オリエンテーション (1)英語の音の規則(音法)とは何か (2)現在のリスニング力を知るために テスト(TOEFLの模擬試験) 2 音法(1)英語のリズム、弱形と強形について学ぶ。 3 音法(2)音の連結 単純なリエゾンについて学ぶ。 4 音法(3)音の連結 音変化を伴うリエゾンについて学ぶ。 5 音法(4)音の脱落について学ぶ。 6 実践的なコミュニケーション力を目指して (1)資料を読みながら英語で報道番組を視聴し、ノート・テイキングの基本的な技術を身につける。 (2)視聴した内容に基づき、自身の意見を表現してみる。 (3)英語での質問・コメントの仕方(表現やエチケットについて学ぶ) 7 まとめ テスト(TOEFLの模擬試験)
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●成績評価の方法
対面授業80%(出欠を兼ねた小テスト、授業での取り組み状況)、ぎゅっとeの消化率20%。5回以上の欠席者は「欠席」とする。履修取り下げ制度は採用しない。
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●教科書
プリント
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●参考書
英英辞典(OALD)が望ましい。
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●注意事項
対面授業に加え、課外学習として、英語(中級)用「ぎゅっとe」リーディングを課し、その消化率に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。なお、5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。履修取り下げ制度は採用しない。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
コミュニケーションではリスニングとスピーキングが重要だと思われがちだが、アカデミックな場面を考えると、事前に資料を読んだり、発表原稿を書いたり、その場で他の人の発表を聞いてメモを取ったり、というように、実際には4技能全てを動員した総合的な行為であると言える。本授業では、このような、コミュニケーション活動の総合的側面に注目し、資料に基づくリスニングや、ノート・テイキング、他者の発言に口頭で質問する力、さらに、自分の意見を述べる力などの基礎力を養うことを目指す。
昨年の受講生はとても熱心に授業に参加していましたので、毎回、教室に行くのが楽しみでした。今年も熱心な学生の受講を望みます。
課外学習の説明資料は、アカデミック・イングリッシュ支援室のサイト ( http://elearn.ilas.nagoya-u.ac.jp/access/ ) からダウンロードすること。
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