●本授業の目的およびねらい
(1)【即答の力をつける】コミュニケーション練習 (これは、以下の作業の基礎作り)。 (2)【長文を書ききる力をつける】自分自身を紹介するエッセーを英語で書く。 (3)【細心の注意力をつける】内容と形式の両面から、その英文を推敲する。 (4)【想像と即興の力をつける】ペアでお互いのエッセーを読んで、インタビューを行う。 (5)【聞く力をつける】インタビューにおける「聞く力」をつける。
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●履修条件あるいは関連する科目等
人間に関心のある、人と話すのが好きな人を歓迎。 あるいは、その訓練をしてみようとする人、歓迎。
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●授業内容
(1)英語コミュニケーションのいくつかの「つぼ」を学ぶ。 たとえば、相手の発言を訂正する方法、沈黙を避ける方法など。 (2)自分自身を紹介するエッセーを英語で書く。 日本語の語感に頼って英文を書くことから早く脱皮してほしい。また、辞書から 何を読み取るべきか、そのコツを会得してほしい。 (3)内容と形式の両面から、自他の英文を推敲する。 題材の選び方、エッセー全体の構成、英文の構成などについて互いに学ぶ。 (4)ペアで、お互いのエッセーを読んで、インタビューを行う。 話題は仮のものではなく、目の前の彼や彼女である。聴き方と配慮を学ぶ。 (5)インタビューの精神を学ぶ。 知っているようでその実、ほとんど知らない相手に、どのように向かい 合えばよいのか。 (6)エッセーの朗読、質疑応答を行う。 内容的に連続した質問ができるように訓練する。
<特記事項> (1)授業内容及び予定上、エッセーの締切日までの提出は厳守されたい。 さもないと、成績を不可にする場合がある。 (2)授業の詳細は初回授業で説明します。重要な事がらを含むので欠席 しないでください。
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●成績評価の方法
(1)英文エッセー。(推敲版15点、完成版15点)。 (2)英語インタビュー。20点。 以上に、「ぎゅっとe」の成績およびTOEFLITPの成績を加算。
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●教科書
教員が用意する。
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●参考書
阿川佐和子『聞く力-心をひらく35のヒント』(文春新書、2012)、加藤秀俊 『取材学ー探求の技法』 (中公新書、1975)、永江朗『インタビュー術!』 (講談社現代新書、2002)、桜井厚他『ライフストーリー・インタビュー―質的 研究入門』(せりか書房、2005)ーインタビューに関係する書物
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●注意事項
対面授業に加え、課外学習として、英語(コミュニケーション)用「ぎゅっとe」リスニングを課し、その消化率に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。また、TOEFLITPの成績(Listening、Structure)の評価を30%とする。5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。履修取り下げ制度は採用しない。
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●本授業に関する参照Webページ
http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~muranush/list_of_documents_for_undergraduate_students.html
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
・毎回の授業では次の言葉を念頭におきたい-- 大人になるということは(中略)この世は異質な世界認識をしている他人たちで充満しているということを知ることなのである。それを知るためには、他者と本格的に出会わなければならない。(中略)いちばんいい、そしていちばん簡単だが深い接近方法は、その相手と話すことである。(中略)基本は、共感をもって相手の心の中の状態を思いやることである。人の心の複雑さに対する十分な知識を持って、情的な想像力を働かせることである。--立花隆『二十歳のころ』(筑摩書房、1998)から ・課外学習の説明資料は、アカデミック・イングリッシュ支援室のサイト ( http://elearn.ilas.nagoya-u.ac.jp/access/ ) からダウンロードすること。
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