●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:自分なりの大学入試改革論をつくる 現在,大学入試のあり方やそれに伴う高校教育や大学教育のあり方についての議論は,教育学の研究者のみならず,多くの人によって論じられています。後期のセミナーでは,これまでに蓄積された知見から学ぶだけではなく,自分自身の課題意識にあわせて問いを設定し,研究することに取り組みます。研究では,大学入試改革以外にも大学教育,学生の発達,就職活動など,高等教育に関するテーマを設定することができます。この過程で,大学における研究活動の基本的な方法と態度を身につけます。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特にありません。
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●授業内容
授業の前半では自ら設定したテーマに関するさまざまな文献を紹介し,自分なりの課題意識を明らかにしてもらいます。授業の後半では,実際に研究活動に取り組み,論文の完成を目指します。授業中に作成した論文は,学内外の論文コンテストに応募することを目指します。また,大学教育改革は日本のみならず,多くの国で共通する課題です。そのため,英語の文献を用いて国際比較の視点を取り入れた研究を進めます。
1.オリエンテーション:授業に関する説明とこれまでに学んだ内容の確認 2.研究計画を立てる:テーマの決め方,研究のタイプ,研究の進め方などを紹介します 3.課題意識を検討する1:既存の研究の課題に注目して文献をまとめます 4.課題意識を検討する2:既存の研究の課題に注目して文献をまとめます 5.研究計画を発表する:定められた研究計画書に沿って発表します 6.調査法1:量的調査の基本的な技法を紹介します 7.調査法2:質的調査の基本的な技法を紹介します 8.調査法3:参加者の関心に合わせてさまざまな技法を紹介します 9.中間発表1:研究の進捗状況を報告し,フィードバックをもらいます 10.中間発表2:研究の進捗状況を報告し,フィードバックをもらいます 11.ゲストスピーカーによるレクチャー(予定) 12.ゲストスピーカーによるレクチャー(予定) 13.研究成果を発表する1 14.研究成果を発表する2 15.論文集を作成する
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●成績評価の方法
最終論文(40%),授業中の発表(30%),他の参加者の学習への貢献(30%)によって評価します。詳しい評価基準は,初回の授業で紹介します。4回以上の授業欠席は「欠席」とします。
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●教科書
特定の教科書は定めず,必要な文献を授業中に指示します。
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●参考書
鹿島茂(2003)『勝つための論文の書き方』文藝春秋 山田一成(2010)『聞き方の技術 リサーチのための調査票作成ガイド』日本経済新聞出版社 谷富夫・芦田徹郎(2009)『よくわかる質的社会調査 技法編』ミネルヴァ書房
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●注意事項
特にありません。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
大学での学習は,議論や相互評価など他の学生から学ぶ機会が多くなります。基礎セミナーは大学への導入教育であるため,参加者同士が楽しく協力して学べる雰囲気をつくれるように努力したいと思います。
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