●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:大学授業料・奨学金問題と青年期の学習権保障 「大学授業料問題」を考察・分析の手がかりとしながら、青年期の学習権を保障するためのあるべき制度を構想する。各種の学説理解をすすめつつ、先行研究の空白部分を確かめ、新しい学術的知見をもたらすような共同研究セミナーを実施する。 深刻化する現実の問題をわが身のこととして受け止め、最前線の研究課題に主体的かつ共同的に取り組むことによって課題探求能力を養う。
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●履修条件あるいは関連する科目等
本セミナーでは、参加者自身が文献読解等について主体的にレポートし、共同討議によって内容理解を深めていくほか、共通課題を設定してグループでの課題探求を行う。そのため、セミナー時間外での学習活動・打ち合わせの時間を確保できることが条件となる。
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●授業内容
本セミナーでは、「大学授業料」をめぐる戦後日本的特質の分析をすすめ、そのことが日本の教育制度全体に対してどのような(否定的な)影響をもたらしたのかを考察する。大学授業料問題ならびに青年期学習権保障に関する文献読解・学説を手掛かりにして問題の客観的な状況を確認することからはじめる。ブラックバイト問題や就活問題(自殺問題)など現実に起きている問題と結びつけながら構造的な理解を促進する。
1.基本テーマに関する説明、文献・データ収集に関する基礎的理解の促進 2.大学授業料問題に関する文献読解(学生各自によるレポート作成) 3.グループ研究課題の設定 4.グループ研究発表
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●成績評価の方法
出欠やセミナーへの参加の積極性、レポート、課題研究発表など総合的な学習状況により判断する。 学期途中で履修の取りやめを希望する場合は、担当教員の許可を必要とする。
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●教科書
セミナーの中で指定する。
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●参考書
世取山洋介・新福祉国家構想研(2012)『公教育の無償性を実現する―教育財政法の再構築』大月書店 その他、セミナー中に適宜紹介する。
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●注意事項
青年期をとりまく環境は厳しい。新聞記事やニュース等、最新の動向に常に関心を持ちながら情報をつかむ努力をしてほしい。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
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