2017年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20170014515

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーA
●主担当教員名
元廣 友美

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅰ期
木・5
●対象学部
文系・情(自然・コン)・理・農・工(化生・物工・マテ・電情・エネ)



●本授業の目的およびねらい

日本の国土は狭いといわれますが、国連海洋法条約に基づく日本の経済的な主権がおよぶ
「排他的経済水域(EEZ)」はなかなかの広さです。国連海洋法条約のEEZに関する
記述を英文で確認し、この活用法について、皆で調べ、考え、議論し、判断してみます。
企業でよく行う新分野開拓のためのFeasibility Study:実現可能性の
検討です。FSの結果は(推進/撤退)両方あります。判断結果を論理的な報告書にまと
め上げ、説得力のあるプレゼンでしあげます。


●履修条件あるいは関連する科目等

地理、歴史、政治経済、化学、物理、数学、生物、地学など多くの観点から始められます。

●授業内容

テーマ「日本の排他的経済水域の活用」:
①課題の全体像を示し、セミナーの全体の流れを説明します
②国連海洋法条約(UNCLOS)英語版のPART V. EXCLUSIVE ECONOMIC ZONEを読み、
 EEZの定義、内容を原文で確認します。
③日本の排他的経済水域に関する近年の主なトピックスを調査し、報告し合います。
④どのような活用法がありうるか、アイデアを出し合います。
⑤アイデアを数件選定し、その件数に応じ、3~6人単位でグループ分けして、調査を開始します。
 このとき、図書館の活用法も体験します。
⑥各グループで調査した内容を、発表し、意見交換します。さらに追加調査すべきことが あるか、新たに加えるべきことがないか検討します。状況により、グループ分けを再編 することもあります。これを踏まえ、調査を深めます。
<報告書の作成体験>
⑦各章別に報告書を作成します。報告書の文章の構成や、説得力(提言の魅力)など、  「添削」します。必要な図やデータも挿入します。
⑧結論(FSの判断)を話し合い、文章にします。まえがきと著者(個人名)の入った目次
を作ります。報告書の概要は英文で作成します。
<発表の体験>
⑨各個人の担当分について、プレゼンテーション準備。パソコンでプレゼン原稿を作成します。
⑩プレゼンを実施し、プレゼン内容とプレゼン技術について意見交換します。



●成績評価の方法

履修を取り下げは,担当教員の許可が必要。欠席3回以上は「欠席」。報告書に担当部分がない場合は「F]。その他は、(a)出席、(b)意欲・討論への参加、(c)報告書分担部、(d)プレゼンを、それぞれ、40%、20%、20%、20%の比率で評価。

●教科書

教科書は使用しませんが、United Nations Convention on the Law of the Sea(Unclos,
英文)のpdfファイルを使用します。参照Webページから入手できます。

●参考書

図書館を活用し、担当部分にあったものを自分で探し当ててください。また、話し合いの結果、選定されたトピックスに応じて、関連文献等を紹介する場合もあります。

●注意事項

図書館その他での調査や打ち合わせの場合は、NUCTの該当する基礎セミナーAのワークスペースを通じて担当TAから集合場所のアナウンスをします。欠席や、遅刻の際は、講義の最初に伝える連絡先に連絡してください。パソコンによる、報告書およびプレゼンテーションファイルの作成が、授業内容に含まれます。

●本授業に関する参照Webページ

http://www.un.org/Depts/los/convention_agreements/convention_overview_convention.htm

●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

「報告書」や「feasibility study」などと書きましたが、まずは気楽に取り組んでください。設定した課題は、必ずしも、妥当なものとも有望なものとも、決まっているわけではありません。内容や結論(推進/撤退)にかかわらず皆で、調べ、考え、議論し、判断し、報告書にまとめ上げ、プレゼンテーションで説得するプロセスを体験し楽しんでください。しかし、これは社会に出て、繰り返し行うことになるプロセスでもあります。また、このプロセスを通じ、図書館の利用した、大学の全体像の把握、パソコンによる文書やプレゼンテーションの作成に慣れ親しんでください。そして何より、仲間をつくりたくさん話をしてください。


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