●本授業の目的およびねらい
人類は20世紀まで多少の不安を抱えながらも大量生産,大量消費の生活を続けてきました。その結果、気が付けばエネルギー・資源の問題、環境の問題を抱えてしまいました。21世紀、これらの問題を解決すべく無駄のない高機能を引き出す技術としてナノテクノロジーが登場しました。授業では、各グループに分かれ、ナノテクノロジーがどのような形で環境に貢献しているかを調査し、発表する場とし、環境への各個人の意識を高め、同時に相手を説得する力を養います。
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●履修条件あるいは関連する科目等
科学全般
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●授業内容
1 各グループに分かれ、いくつかの異なる分野の担当を決め、それぞれの分野でナノテクノロジーがどのように活用されているかを調査する。 2 設定された環境・エネルギー問題について、各グループごとに担当を決め、文献等で調査する。 3 これらの調査結果を自分の言葉で理解し、図面などをパソコン上で作成し、グループごとに発表する。 4 最後に、それぞれの技術が、どのような形で地球環境に貢献しうるかという観点で全体討議を行い、報告書としてまとめる。
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●成績評価の方法
セミナーへの参加状況、発表内容、発表技術、討論参加への積極性、報告書のまとめ方を総合的に評価します。
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●教科書
特に定めません。
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●参考書
ナノテクノロジー大事典/川合知二監修, 工業調査会, 2003 エコマテリアル学 : 基礎と応用 / 教科書作成委員会編,日科技連出版社, 2002
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●注意事項
授業に積極的に参加する・関わってゆこうとする意欲を求めます。 履修条件・注意事項等:パソコンを使って、簡単な図面が作成出来るように習得しておいて下さい。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
ナノテクノロジーという言葉が言われて久しいですが、今や、科学の世界において、特に材料の分野において、ナノテクノロジーが占める役割は計り知れません。ナノメートルとは10のー9乗メートルのことですが、このサイズは原子・分子の大きさに対応します。多くの材料はこの大きさの構造を制御することで画期的な性質を引き出すことが出来ます。また、ナノテクノロジーが生み出す経済効果も計り知れません。しかし、そこには、人類にとって思いもかけない危険も潜んでいる可能性があります。私たちは、このナノテクノロジーが導き出す有用性と危険性について深く洞察することを求められています。この授業を通じて皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
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