2017年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20170014401

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーA
●主担当教員名
岡本 耕平

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅰ期
木・4
●対象学部
文系学部



●本授業の目的およびねらい

テーマ:地誌を書く
 自分が生まれてから現在まで暮らしてきた場所・地域の中から1カ所を選び、「地誌」を書くこと目的にします。そして、その場所が自分の人生や、そこに暮らす他の人々の人生にどのような影響を与えているかについて考えます。また、セミナーに参加する他のメンバーと経験や考えを共有・議論することによって、様々な場所が日本や世界の他の地域とどのように関わっているのかについての理解を深めます。


●履修条件あるいは関連する科目等

教員の専門は地理学ですが、地理学以外に、歴史学、経済学、政治学、教育学など様々な学問分野が関連します。

●授業内容

 「地誌を書く」とは、一般的には、ある地域の自然環境や産業、歴史、風俗など様々な側面を調べ、その地域の特徴を明らかにすることを意味しますが、本セミナーでは、さらにその地域が自分を含めた人々の生活に与える影響や可能性について考えます。
 「地誌」というと皆さんは、中学校や高等学校で習った日本地誌や世界地誌を思い出すかもしれませんが、近年の地誌学(regional geography)では、日常生活、グローバリズム、身体、権力との関係や場所論、政治生態学との接合などによって様々な新しい研究がなされています。セミナーでは最初にその一部を紹介します。
 そのあとに、自分の選んだ場所・地域について、第1回の発表では、既存の文献・資料・地図・統計などを用いて、どのようなところであるか説明し、質疑応答します。第2回の発表では、日本や世界の他の地域との比較・関係について発表し議論します。そして第3回では、その場所・地域が、自分を含めて、そこに住む(住んだ)人々にどのような影響と可能性を与えているのかについて議論します。そして、最終的に、その場所を描く地誌を自分なりに完成します。

<スケジュール>
1.   オリエンテーション
2.  「地誌」についての講義
3-6.  第1回発表
7-10. 第2回発表
11-14. 第3回発表
15.  まとめ 


●成績評価の方法

授業における発表:30%、議論への参加:30%、最終レポート:40%

●教科書

特になし

●参考書

セミナー時に、個別に紹介します。

●注意事項

特になし

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

 人は生まれてくるとき親や家族を選べないのと同様、生まれてくる場所・地域を選ぶことはできません。しかし、それはその人の人生に大きく影響します。
 例えば、文部科学省の学校基本調査(2016年)によれば、高校卒業時に就職した人のうち県外に就職した人の割合は、愛知県では3.5%で、全国の都道府県の中で最低でした。一方、最上位の宮崎県では、 45.2%の人が県外で就職しました。この違いは何によって起こったのでしょうか。そしてこのことはそれぞれの県に住む人々の人生にどのような影響を与えているのでしょうか。
 人には、ある場所にとどまり続ける選択もあれば、そこから出て行く選択もあります。また、ある場所にとどまって、その場所を自分の望む方向に変革しようとする選択もあります。いずれにせよ、その場所自体を深く知り、理解することが大切です。
 本セミナーでは、自分が関わってきた場所・地域について思い返し、他の人々からの意見を含めて様々な角度から考察することによって、人と場所の関係にせまります。皆さんの人生のこれまで暮らしてきた場所への意味づけや今後の場所選びに寄与することを願っています。


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