●本授業の目的およびねらい
「セミナーのテーマ:天文衛星で宇宙を探る」 天文衛星による宇宙観測や、他の宇宙科学・宇宙探査・宇宙開発・宇宙利用の最新の記事を読み、宇宙研究の面白さを体験する。学問研究に共通の基礎として必要な、情報・論文検索能力、プレゼンテーション能力、質疑応答能力を身につける。
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●履修条件あるいは関連する科目等
宇宙や天文に興味があること。インターネットを使って簡単な情報検索ができること。 関連する科目:力学I、物理学基礎I
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●授業内容
日本初の赤外線天文衛星「あかり」は、我々の名古屋大学とJAXA、東大などが協力して開発した。2006年に打ち上げられ、2011年11月に運用を終了した。現在は「あかり」で取得した全天画像やスペクトルのデータ解析を進め、科学研究を行っている。また、2020年代後半の打ち上げを目指して、SPICA衛星の開発を進めている。一方、NAXAは2018年に超大型赤外線天文衛星JWSTを打ち上げる予定である。本セミナーでは、教員による衛星開発や衛星運用の苦労話や裏話なども交えながら、赤外線衛星で宇宙を観測するとどんなことが分かるのかを学ぶ。たとえば、こちらからは下記のような題材を紹介する。あるいは、下記以外に興味のあるテーマ(宇宙工学、「はやぶさ」・「はやぶさ2」などの探査機、イプシロンロケットと「ひさき」「あらせ」、金星探査機「あかつき」、X線天文衛星「ひとみ」、宇宙論、地球外知的生命体探査やテラフォーミングなど、天文・宇宙に関係することであれば何でもOK)があればそれを選んでもらう。
・原始星、星形成、系外惑星 ・恒星からの質量放出 ・超新星と超新星残骸 ・星間物質と近傍銀河 ・超巨大ブラックホールと遠方銀河
1回の授業で3-4人がプレゼンを行い(1人あたり、およそ発表10分、質疑5分)、これを2-3回、ローテーションで繰り返し、最後に学会形式に近い口頭発表を行う。良質な発表資料の作成方法を学び、質の高い口頭発表のコツを習得する。 分からない学術用語が出てきたら、学生独自で情報・論文検索を行い、教員やTAからのアドバイスを受けつつ、発表資料を作成する。
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●成績評価の方法
出席、発表能力、発表資料内容、議論への参加(各25%) 履修取り下げ制度を採用する。
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●教科書
特になし。
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●参考書
必要に応じてセミナー中に紹介する。
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●注意事項
発表資料の作成にあたっては、情報の引用源を明記すること。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
特になし
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