●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:理科系の作文技術とプレゼン技術
大学における活動では,自分の考えを他者に伝える行為が不可欠である.書くこと,話すことが重要となるが,これらは個人のセンスや才能だけの問題ではなく,トレーニングで向上させることのできるスキルである.本セミナーでは,講義と演習を通じて,理科系分野で活動するのに必須となる作文技術,プレゼン技術の基礎を習得する.
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●履修条件あるいは関連する科目等
本セミナーでは,文章を書き,話してもらう演習を課す.Word, PowerPoint等のソフトウェアの基本的な操作ができるか,この機に学習する意欲を有することを,本セミナーの履修条件とする.
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●授業内容
・自己紹介: 自分自身に関するプレゼンテーションを行い,本セミナー履修前のプレゼン能力を確認する.
・作文技術に関する講義: 後述の教科書をベースとして,簡潔で明確な文章を書く技術を学ぶ.演習問題を通じて学習内容の定着を図り,レポート(小論文)の作成と相互批評により,各自の作文スキルの向上を目指す.
・プレゼン技術に関する講義: 効果的なプレゼンの技法について学ぶ.資料の準備方法や話し方の工夫等について述べ,手書きスケッチを用いたプレゼンテーション,ソフトウェアを用いたプレゼンテーション等の演習を行う.
・自己紹介,もしくは何らかの発表: 本セミナーで学んだことを踏まえ,総仕上げの最終プレゼンテーションを行う.
学習状況の進捗に応じ,英語による作文,英語によるプレゼンテーションについても,セミナー中で取り扱う可能性がある.
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●成績評価の方法
授業参加への積極性 50%,レポート 20%,最終プレゼンテーション 30%
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●教科書
木下是雄「理科系の作文技術」,中公新書,1981. ISBN: 978-4121006240
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●参考書
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●注意事項
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
海外の大学では,作文技術やプレゼン技術を重要なリテラシととらえ,専門の講義を開講しているところも多くあります.一方,日本の大学では,これらのスキルは学生が自ら習得するものとし,システマティックに教える体制ができていないように思われます.このセミナーを通じて,そのような状況を少しでも改善したいと考えています.
このテーマのセミナーを開講するのは 2017年度が初の試みとなるため,必ずしも狙い通りにセミナーを進めることができるかどうか,少し心許ないところもありますが,一緒にセミナーを作っていってくれる学生さんの参加を心待ちにしています.
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