2017年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20170011518

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーA
●主担当教員名
小田 裕昭

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅰ期
月・5
●対象学部
文系・情(自然・コン)・理・農・工(化生・マテ・電情・機航・土建)



●本授業の目的およびねらい

セミナーのテーマ: 生命科学と倫理と法 -答えのない答えを討論と通して探そう-
自然科学が社会に与える影響が大きくなり、自然科学者自身に倫理観が求められるようになってきている。特に生命科学の進歩は、 命そのものの操作を可能にし、ますますその重要性は増している。しかし、現実社会では倫理観だけでは何ともならないことも多く、現実的解決法として、法律に頼らざるを得ない。しかし、生命科学、倫理、法律は必ずしも十分にかみ合っている訳ではない。そこで本講義では、生命科学の最先端の技術を解説すると共に、その倫理的問題を討論して、現実的、法律的な解決策も探る。

●履修条件あるいは関連する科目等

関連科目「情報リテラシー」に相当する授業

●授業内容

簡単な講義と討論(ディベート)を中心とした授業を行い。最後はテーマを絞り、グループで調べ、それをパワーポイントなどでまとめ、コンピューターを使ってプレゼンテーションを行い、質疑応答を行う。  以下に扱うトピックスを列挙する。

1)科学的に生命とは何か、倫理、哲学的にはどうか 「日本国憲法の理念」

2)種としてのヒトとは何か、個人とは何か 生命科学は、倫理は、法律はどう考えているか

3)生命の開始-受精卵、胎児-に関する倫理と法律 刑法の一般ルー ル

4)再生医療、人工臓器、クローンの現状と倫理と法律 民法の一般ルール

5)生殖医療の現状と倫理と法律

6)生命の死とは何か-安楽死、尊厳死等- 倫理、哲学と法律

7)生命の死とは何か-脳死、臓器移植-

8)自然科学者の社会との関わり合い ねつ造問題(作為)、(無作為)と倫理と法律 

9)理性のは何か、知性とは何か

このほかに、模擬法廷の見学、研究室見学、その他法律の簡単な解説も行う。

●成績評価の方法

試験・レポート・プレゼンテーション・討論への積極的参加など総合的な学習状況により判断する。

●教科書

なし

●参考書

なし

●注意事項

参加者全員で議論、討論、授業を進めたいので、熱心に参加して、発言すること。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

総合大学だからこそできる文理共通のセミナーで、理系でもない、文系でもない、答えのない問題を議論しましょう。そして、ディベートを通して、自分とは異なる見方にも立って考えることにより、多面的見方を習得しましょう。異なる意見に耳を傾け、自分の意見を発信するトレーニングになることを期待しています。


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