●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ: 生命科学と倫理と法 -答えのない答えを討論と通して探そう- 自然科学が社会に与える影響が大きくなり、自然科学者自身に倫理観が求められるようになってきている。特に生命科学の進歩は、 命そのものの操作を可能にし、ますますその重要性は増している。しかし、現実社会では倫理観だけでは何ともならないことも多く、現実的解決法として、法律に頼らざるを得ない。しかし、生命科学、倫理、法律は必ずしも十分にかみ合っている訳ではない。そこで本講義では、生命科学の最先端の技術を解説すると共に、その倫理的問題を討論して、現実的、法律的な解決策も探る。
|
●履修条件あるいは関連する科目等
関連科目「情報リテラシー」に相当する授業
|
●授業内容
簡単な講義と討論(ディベート)を中心とした授業を行い。最後はテーマを絞り、グループで調べ、それをパワーポイントなどでまとめ、コンピューターを使ってプレゼンテーションを行い、質疑応答を行う。 以下に扱うトピックスを列挙する。
1)科学的に生命とは何か、倫理、哲学的にはどうか 「日本国憲法の理念」
2)種としてのヒトとは何か、個人とは何か 生命科学は、倫理は、法律はどう考えているか
3)生命の開始-受精卵、胎児-に関する倫理と法律 刑法の一般ルー ル
4)再生医療、人工臓器、クローンの現状と倫理と法律 民法の一般ルール
5)生殖医療の現状と倫理と法律
6)生命の死とは何か-安楽死、尊厳死等- 倫理、哲学と法律
7)生命の死とは何か-脳死、臓器移植-
8)自然科学者の社会との関わり合い ねつ造問題(作為)、(無作為)と倫理と法律
9)理性のは何か、知性とは何か
このほかに、模擬法廷の見学、研究室見学、その他法律の簡単な解説も行う。
|
●成績評価の方法
試験・レポート・プレゼンテーション・討論への積極的参加など総合的な学習状況により判断する。
|
●教科書
なし
|
●参考書
なし
|
●注意事項
参加者全員で議論、討論、授業を進めたいので、熱心に参加して、発言すること。
|
●本授業に関する参照Webページ
|
●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
総合大学だからこそできる文理共通のセミナーで、理系でもない、文系でもない、答えのない問題を議論しましょう。そして、ディベートを通して、自分とは異なる見方にも立って考えることにより、多面的見方を習得しましょう。異なる意見に耳を傾け、自分の意見を発信するトレーニングになることを期待しています。
|