●本授業の目的およびねらい
日本中世史研究に関する定評ある入門的な概説書を読み、当該分野に対する関心を高めるとともに、叙述の史料的根拠を問うなど、先行研究を的確に読解する能力を養う。
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●履修条件あるいは関連する科目等
知識の多少は問わない。現代社会とは異質な時代の人々の営みに関心があり、彼らの営みを直接示す古文や漢文の読解にも意欲的に取り組めることが望ましい。
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●授業内容
概説書を章ごとに読み進める。毎回担当者を決めて、関連史料や関連研究に関する報告をきいて、受講者全員で質疑応答を行う。 1、黒田俊雄『寺社勢力』ガイダンス 2、Ⅰ寺社勢力の興隆 3、Ⅱ諸勢力との抗争 4、Ⅲ聖と革新運動 5、Ⅳ寺院生活の諸相 6、Ⅴ地方寺社 7、Ⅵ再編と混迷 8、Ⅶ寺社勢力の衰退 9、笠松宏至『徳政令』ガイダンス 10、無名の法、有名の法 11、徳政令の出現、なぜ徳政なのか 12、天下の大法、贈与と譲与 13、消された法令、前代未聞の御徳政 14、人の煩い、国の利、徳政の思想 15、新しい中世法の誕生 16、まとめ
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●成績評価の方法
報告担当時の内容と、毎回の質疑応答への参加姿勢をもって評価する。
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●教科書
黒田俊雄『寺社勢力』、笠松宏至『徳政令』(いずれも岩波新書)
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●参考書
適宜指示する。
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●注意事項
授業の進度により、内容を追加変更する場合がある。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
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