2017年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20170041218

●科目区分
全学教養科目

●科目名
特別講義(障害学入門)
●主担当教員名
佐藤 剛介

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅳ期
月・2
●対象学部
全学部



●本授業の目的およびねらい

「障害者差別解消法」が施行され、障害や差別について考えることが、今改めて必要となっている。この課題に取り組んできたのが、1970年代に欧米諸国で成立した障害学である。障害学は、障害を個人の特性と本人を取り巻く社会環境の相互作用によって生み出されるもの(「障害の社会モデル」)として提示した。障害の社会モデルを踏まえることによって、社会の物理的環境や制度、観念等を問い直すことが可能となる。本講義は、障害について基礎的知識を習得した、多様な人びととの共生の実現に寄与することのできる人材を育成することを目的とする。

●履修条件あるいは関連する科目等

文系理系を問わず、また、興味関心を問わず、多様な学生の参加を歓迎する。

●授業内容

本講義は、3つのテーマによって構成される。「Ⅰ 障害に関する基礎的知識の習得」においては、障害特性や障害学の展開、障害者に関する施策や思想の展開、動向や人々の行動特性等について学ぶ。「Ⅱ 障害者支援に関する実践」においては、体験型の授業を行う。「Ⅲ 障害者の中の多様性、多様性の中の障害者」においては、性別、国籍、文化背景、婚姻状況等の差異を越えて、人々が共生するための方策を探る。NOTE:授業の進行度や受講学生数によって、授業内容が前後するので、以下の順で授業進行するとは限らない。

Ⅰ 障害に関する基礎的知識の習得
・イントロダクション:障害とは何か
・障害者の生活
・障害に関する施策・思想の歴史的展開
・障害における文化的差異

Ⅱ 障害者支援に関する実践
・障害者を支える機器
・聴覚障害者支援に関する理解と実践
・視覚障害者支援に関する理解と実践
・肢体不自由障害者支援に関する理解と実践

Ⅲ 障害者の中の多様性、多様性の中の障害者
・障害とジェンダー・セクシュアリティ
・社会的包摂(social inclusion)施策と障害者
・支援に関わる制度のジレンマ
・バリアフリーからユニバーサルデザインへ

●成績評価の方法

・履修取り下げ制度を採用
・中間レポート(30%)と期末レポート(70%)により評価
・10回以上授業を欠席した者、期末レポート試験を受験しない者は「欠席」扱いとする

●教科書



●参考書

Oliver, M., 1990, The Politics of Disablement, London: Macmillan. (三島亜紀子ら訳, 2006 障害の政治―イギリス障害学の原点― 明石書店)
小川喜道・杉野昭博編著, 2014, よくわかる障害学(やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)ミネルヴァ書房.

●注意事項



●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)




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