●本授業の目的およびねらい
世界のあらゆる宗教は人間の死の問題を本質としていると言っても過言ではない。そして死を考えることはすなわち生を考えることである。本講義では、インド仏教思想に焦点を当て、仏教の開祖であるゴータマ・シッダールタが何を説き、その教えが死後どのように受け継がれていったのかを概観する。そして、インド仏教の思想を通して「宗教とは何か」「人間とは何か」を考えつつ、さらには、自分自身にとっての生や死とは何かを考えるきっかけとなることを期待する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし
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●授業内容
・ガイダンス:授業全体の枠組みについての説明 ・ヴェーダの神々 ・ブラーフマナの世界観と人間観 ・ウパニシャッドにおける実在 ーアートマンとブラフマンー ・ブッダの生涯 ・初期仏教の無我説1ー苦と四つの聖なる真理ー(1) ・初期仏教の無我説1ー苦と四つの聖なる真理ー(2) ・初期仏教の無我説2ー縁起説と無我説ー(1) ・初期仏教の無我説2ー縁起説と無我説ー(1) ・世界の構成要素 ―アビダルマ仏教の無我説― ・中観学派の空の思想(1) ・中観学派の空の思想(2) ・唯識学派における実在(1) ・唯識学派における実在(2) ・まとめ
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●成績評価の方法
出席30%、期末レポート70%。履修取り下げ制度を採用する。期末レポートを提出した者でも出席回数が10回未満の者は「欠席」、出席が10回以上であっても期末レポートを提出しない者も「欠席」とする。
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●教科書
特になし。授業時に資料を配布する。
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●参考書
授業において適宜紹介する。
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●注意事項
毎回、授業の最後に授業内容に関する質問や要約を書いてもらいますので、しっかり授業内容を理解し必ず質問ができるようにしてください。また単なる知識の習得ではなく、授業で学んだことが自分にとってはどのような意味があるのか、自分ならどう考えるのかということを意識しつつ講義を受けて下さい。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
特になし。
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