●本授業の目的およびねらい
原子・分子を取り扱う化学は、私たちの生活・社会と密接に関係しています。本講義では、地球温暖化やエネルギー問題、水の浄化などの身近な社会の課題の諸側面を取り上げて、それぞれの課題と(原子・分子の)化学との関わりを考え、その化学の中身を明らかにします。これらを通して、社会と原子・分子の化学の関わりと面白さと本質を理解していきます。
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●履修条件あるいは関連する科目等
授業内容に興味がある学生
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●授業内容
本講義の内容には、現代という時代が抱える科学技術的課題と、その中に横たわっている化学の原理が反映されています。
01 空気(日々の呼吸、空気の組成、微量成分、大気、混合物・元素・化合物、原子と分子、他)
02 オゾン層(オゾンの正体、原子の構造と周期性、分子とそのモデル、光という波動、放射と物質、他)
03 地球温暖化(地球のエネルギー収支、分子内振動と温室効果、炭素の循環、質量、分子とモル、温室効果ガス、未来の予想、他)
04 エネルギー・化学・社会(仕事と熱、エネルギーの変換、化学結合、分子レベルで見たエネルギー変化、活性化エネルギー、エネルギーの消費、石炭・石油、シェールガス他)
05 水(溶媒としての水、水溶液中の溶質濃度、水分子の構造と物理的性質、水素結合の役割、化合物の水溶液、飲料水の保護、他)
06 酸性雨(酸とは何か、塩基とは何か、中和、pHとは何か、雨水のpH測定、酸性雨の原因、二酸化硫黄と石炭の燃焼、酸性降下物の影響、他)
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●成績評価の方法
小テスト(40%) リアクションペーパー(10%) レポート試験(50%)
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●教科書
廣瀬千秋訳:実感する化学 上巻地球感動編 NTS
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●参考書
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●注意事項
毎回、出席を兼ねたリアクションペーパーを課す。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
高校までの勉強で元素記号や周期表の暗記に対するアレルギーのある学生でも興味がもてる内容にしようと努力します。
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