2017年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20170043304

●科目区分
文系教養科目

●科目名
現代社会と教育
●主担当教員名
磯田 文雄

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅳ期
水・3
●対象学部
文系学部



●本授業の目的およびねらい

(1)教育を幅広い視点から柔軟に検討することができるよう、行政側(文部科学省及び教育委員会)の論理及び教育政策形成過程に視点を当てつつ、教育政策・教育行政の基本について考察することを目的とする。
(2)行政は「衆論」(福沢諭吉)とバランスに基づいて進められる。また、教育政策過程にかかわる内閣、文部科学省等様々なプレーヤーがおりなす成果が行政であり、その方向性を最終的に決めるのは国民である。このような教育行政について考える力を養う。


●履修条件あるいは関連する科目等

これまでの学校教育での経験に疑問を感じている者、大学教育の現状に意見を有する者などを始めとして、教育問題に関心を有する学生に履修してほしい。

●授業内容

(1)教育政策・教育計画の策定は,教育の現状,特に学校教育をめぐる状況の把握,分析,評価に始まる。そして,その具体的な政策の作成及び実施は,法令と予算という手段を使って行われる。
(2)現在、教育行政は転換期にある。教育の専門性に支えられた伝統的な教育行政は、近年、新自由主義に基づく市場化論の批判にさらされている。また、グローバル経済が求める教育改革が推進されている。一方、学校現場では、学校の自主性・自律性を確立しようとする民主的な学校論が支持を広げつつある。
(3)この教育行政を環境として日々の学校運営は行われていくのであるが、不透明で相矛盾する政策が議論されようとも、何が教育の変わらざる基本であるのか、かつ、時代の要請や保護者・地域住民の要請に的確に応えるために必要な改革は何なのか、学校教育の『不易と流行』を実現することが、児童生徒のための最善の教育活動の展開に結び付く。

1.本講義の趣旨、教育と行政の関係   2.課題設定(過去の課題解決、見捨てられる課題)
3.教育課題の本質(一つの物差しによる評価) 4.市場社会と教育
5.生涯学習体系への移行 6.教育の機会均等(経済的・文化的資本と格差)
7.国民国家のゆらぎ(上方化・下方化) 8.未来の課題設定(人口の変化)
9.高等教育政策(大学「全入」時代)  10.高等教育計画
11.教職員定数の改善(35人学級、講師の増) 12.教員養成
13.教育行政の変容(行政主導から政治主導へ) 14.地方教育行政の改革
15.授業の総括及び試験
 但し、現在、安倍内閣により次々と教育改革が進められているので、授業開講前の最新の状況に応じて内容を変更することがある。


●成績評価の方法

履修取り下げ制度を採用する。試験70%、出席及び日々の授業への貢献30%

●教科書

磯田文雄著「教育行政」ミネルヴァ書房、2014年(授業の初日に販売する)

●参考書

磯田文雄「新しい教育行政ー自立と共生の社会をめざして―』ぎょうせい、平成18年
黒崎勲「教育行政学」岩波書店、平成11年
佐々木毅「政治の精神」岩波書店、平成21年

●注意事項



●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

教育には、生徒及び学生として個人的な経験があるため、多くの人が意見を持っている分野である。国及び地方公共団体がかなりの人的物的資源を投入し、多くの人々が関心を有し、家庭の支出のかなりの部分が教育に費やされるのに、なぜ教育はよくならないのか。この問題をいっしょに考えましょう。


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