2017年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20170035104

●科目区分
文系教養科目

●科目名
市場経済と社会
●主担当教員名
福澤 直樹

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅲ期
金・1
●対象学部
文系学部



●本授業の目的およびねらい

 私たちの経済社会の諸取引は市場経済機能によって基本的にうまく機能していますが、その前提条件が現実社会では完全に整っていないことや、生身の人間の労働力を商品化することに少なからず無理があることから、実際には格差や貧困などの様々な問題が歴史的に発生してきました。これに対し国家などに代表されるような市場外の権力主体がどのような対応をしてきたか、また市場経済機能に任せていては充分なかたちで成立することのない社会保障機能がいわゆる先進諸国でどのように制度化され、定着してきたのかを、歴史的観点から理解することが、本講義の目的ないしねらいとなります。

●履修条件あるいは関連する科目等

 高校の世界史レベルの予備知識があることが望ましいです。必要に応じて高校レベルの参考書や資料集、年表などを活用するようにしてください。

●授業内容

1.はじめに――市場経済とは何か
2.市場経済が機能するための理念的諸条件
3.自由主義市場経済と社会問題――歴史的に見られた理念上の均衡と現実の齟齬
4.自由主義市場経済秩序と国際経済不均衡
5.市場の調整と国家(1)――景気変動とケインズ主義
6.市場の調整と国家(2)――新(New)自由主義・社会的市場経済、国有化・混合経済
7.市場の調整と国家(3)――社会主義、経済開発と開発独裁
8.(トピック学習)「ケインズとハイエク」
9.社会保障の諸領域と諸原則
10.近代的経済社会の生成と社会福祉の歴史(1)――伝統的共同体の解体と救貧法
11.近代的経済社会の生成と社会福祉の歴史(2)――社会保険の生成と展開
12.近代的経済社会の生成と社会福祉の歴史(3)――第二次世界大戦後の福祉国家体制の展開
13.近代的経済社会の生成と社会福祉の歴史(4)――近年の福祉多元主義および現代版経済のグローバル化
14.福祉社会史研究の現在
15.おわりに――社会的共同性と福祉社会の展望

●成績評価の方法

 期末試験により学習達成度を点検し、主としてその成績により評価を行いますが、講義出席他総合的な学習状況も加味して判断をします。なお履修取り下げ制度は採用しません。期末試験を受験しなければ「欠席」となります。

●教科書

経済学部の学生:金井・中西・福澤編『世界経済の歴史』名古屋大学出版会、2010年
経済学部以外の学生:プリントを配布する

●参考書

経済学部以外の学生:金井・中西・福澤編『世界経済の歴史』名古屋大学出版会、2010年

●注意事項

 

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

 教材とするのは、金井・中西・福澤編『世界経済の歴史』名古屋大学出版会、2010年の第12章と第13章です。経済学部以外の学生には当該部分をプリントで配布します。経済学部の学生は、経済学部専門基礎科目「一般経済史Ⅱ」と同じテキストですので、購入してください。
 一般経済史Ⅱの内容と、一部ですが重複するところがありますので、本科目の履修者は一般経済史Ⅱの期末試験(問題選択式)において当該問題の選択に制約をかけます。


時間割一覧へ戻る