2017年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20170032128

●科目区分
文系教養科目

●科目名
社会と環境
●主担当教員名
丸山 康司

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅲ期
火・1
●対象学部
農学部
情報文化学部(自然)
医学部
理学部



●本授業の目的およびねらい

環境問題を社会的側面から捉え、前向きな問題解決に必要な思考方法を身につけることを目的とする。環境問題には複雑さや曖昧さが含まれており、原因や責任者の特定が難しく、問題の定義や解決方法に唯一の正解があるわけでもない。このことを踏まえないと、問題解決は困難であるし、社会に閉塞感をもたらしてしまうことすらある。その一方で、地域活性化などを主たる目的とする取り組みがが環境保全的な効果も伴う「結果としての環境保全」もある。こうした問題点や可能性を踏まえ、地球温暖化問題や生物多様性保全などの具体例を取り上げながら、持続可能な社会を実現する方策について検討する。

●履修条件あるいは関連する科目等

 

●授業内容

講義とワークショップ(討論)を併用しながら、何をもって「環境問題」とし、どのような状態を解決とするのか、といった基本的な部分から問い直し、環境問題の解決を持続的に行うために必要な社会的仕組みを明らかにする。以下のテーマについてそれぞれ1~2回をあてる。 
                                        
・環境問題の概要(何を「環境問題」としているのか。その全体像を考える。)    
 1環境問題の変遷                               
 2生態系サービスと生物多様性                         
 3生物多様性と地球温暖化                           
                   
・環境問題の自明性を問う(「環境問題」は「みんなの問題」か)          
 4環境問題の二面性                              
 5環境意識と環境行動                             
 6食と農の現場から                              
 7「自然保護」の限界                             

・持続可能性を問い直す(「結果としての持続可能性」を実現する)         
 8エネルギー問題における技術解と社会解 
 9 環境問題と社会の豊かさ                         
 10三つの持続可能性

●成績評価の方法

平常点(授業中に毎回実施する小レポートの内容) 50%             
レポート 50%
履修取り下げについては総合的な学習状況により判断する

●教科書

関礼子、中澤秀雄、丸山康司、田中求 編著「環境の社会学」有斐閣。

●参考書

丸山康司「再生可能エネルギーの社会化」有斐閣
宮内泰介 編著「なぜ環境保全はうまくいかないのか」新泉社
その他、必要に応じて紹介する

●注意事項

私語など,他の学生の迷惑となる行為に対しては厳しく対処する。
単なる講義ではなく討論やロールプレイ(役割や立場を仮定した討議)など学生同士の対話による相互学習も行うので、受け身の態度でのぞまないこと。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

 環境やエコということばは常識化し、大多数の人が関心を持つようになっています。けれども、問題は解決に向かっているわけではありません。環境問題の解決に向けた取り組みが常に賛同されるわけでもありません。環境保全が無条件に正しいと思いこむことが問題を複雑にしてしまう場合すらあります。
 こうした問題に対して、野生生物の保護と被害や風力発電をはじめとする再生可能エネルギーにかかわる現場での利害関係を読み解きながら、具体的な解決方法を探っています。また、これを踏まえて結果的に環境問題が解決するような社会のあり方を構想します。


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