●本授業の目的およびねらい
この授業では、教育学と社会学の知見を踏まえて、大学における国際教育交流がグローバル化の影響を受けてどのように展開しているのかを学習し、その課題を考察する。また、「大学の国際化」に関する学術研究の一端に触れて、同分野に対する興味関心・向学心を高めることを主目的とする。具体的には、世界の高等教育の国際教育交流政策の動向やそれに関わる概念や理論を概観した上で、日本と名古屋大学を同様事例として学習していく。
|
●履修条件あるいは関連する科目等
英語文献を複数回宿題として課します(1回につき20ページ程度)。学術文献を英語で読み切れるやる気のある学生の受講を歓迎します。
|
●授業内容
授業では、テーマを4つの第項目に分けて、それぞれの小項目について学習していきます。
-概念・理論の学習- 1)「国際化」と「グローバル化」の違い 2)「大学の国際化」、「グローバル人材育成」、「国際学生移動」等に関する概念と理論
-世界の国際教育交流- 3) 世界の大学の国際教育交流政策の歴史と展開(EU,、米国、アジア) 4) 大学における英語化、世界の大学ランキングの現状と課題
-日本の国際教育交流- 5) 日本の国際教育交流と学生移動(海外留学)の変遷 6) 日本の国際教育交流政策の現状と課題 7) 海外留学のインパクトの研究事例 (Intercultural Competency等に関わる研究動向) 8) 国際教育交流と語学力の関連性
-名古屋大学の国際教育交流- 9) 名古屋大学の国際教育交流の特徴 10) 名古屋大学生として活用できる海外留学の機会 11) ゲストスピーカー等 (名古屋大学における海外留学活用事例)
|
●成績評価の方法
①出席、及び授業参加態度(努力・意欲・発言・グループワーク貢献度): 20% ②授業テーマごとに出す課題(リアクションペーパー等)、および最終レポート課題: 80%
|
●教科書
授業中に適宜配布します。
|
●参考書
特になし。参考文献等は授業中に必要に応じて紹介します。
|
●注意事項
学期途中での履修の取りやめを希望する場合は、担当教員の許可が必要。
|
●本授業に関する参照Webページ
|
●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
日本国内だけで、教育を修了する時代は終わりつつあります。そして、社会に出る前に何かしらの海外経験を積んで卒業する学生が多くなっています。 大学に入学して、皆さんはこれまでとは異なった国際教育交流を今後経験していくと思います。それが、どのような背景からくるものなのか、皆さんにどのような影響があるのか。それを1-2年生にのうちに学習しておくと、後々の皆さんの学業生活に役に立つと思います。この授業を通して、在学中の海外滞在経験を積極的に挑戦してくれる学生が出てくることを期待してます。
|