2017年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20170025105

●科目区分
文系基礎科目

●科目名
統計学
●主担当教員名
増田 淳矢

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅱ期
金・1
●対象学部
文系学部



●本授業の目的およびねらい

昨今ではインターネット等で簡単に統計データを取得することができるようになってきた。また、ビッグデータ等でさまざま統計データが利用されている。本授業ではこのように社会一般でよく利用されている統計データの見方・読み方を講義する。
具体的には記述統計と呼ばれる平均分散の意味や一部の統計データから全体を推測する推測統計の考え方について理解した上で、実際の統計データを利用して分析できるようになることを目的とする。

●履修条件あるいは関連する科目等

特に履修条件は定めない。ただし、高校数学の数Ⅰ・Ⅱ・A・B程度は理解していることを前提に授業を行う予定である。

●授業内容

本授業では座学を基本として基礎的な統計理論を学んでいく。ただし、授業の最後の30分程度は演習形式、具体的には統計学の練習問題を解く方式にする予定である。
基本的に最初に記述統計と呼ばれる平均や分散、共分散や相関など、全体の統計データから、その特徴をつかむ方法について学んでいく。次に不確実性のもとで現実を把握するために確率について学ぶ。そして仕上げとして、少ない統計データから全体を推測する推測統計について学んでいくことになる。具体的には以下の講義題目で授業を進める予定である。
1.統計データの種類とグラフの見方
2.平均・分散・偏差値
3.相関と共分散
4.確率の考え方
5.正規分布
6.T分布
7.カイ二乗分布とF分布
8.標本の考え方
9.推定/区間推定
10.検定

なお、授業はプレゼンテーションソフトを利用して進める予定である。ただし、その内容は教科書に沿って進める予定である。教科書の単元を見て予習や練習問題を解くことを推奨する。なお、講義で使用するスライドは事前にHPから配布するので予習をしておくことが望ましい。


●成績評価の方法

期末試験(70パーセント)、課題・宿題(30パーセント)。履修取り下げ制度を用いない。期末試験を受験しない者は「欠席」で、受験して成績が悪い場合は「F(不合格)」になる。

●教科書

豊田利久他著『基本統計学』(第3版東洋経済新報社2010年) ISBN-13: 978-4492470831

●参考書

大屋幸輔著『コア・テキスト 統計学』(第2版新世社2012年)ISBN-13: 978-4883841783

●注意事項

授業資料をHP(およびNUCT)に掲載するので受講者は確認すること

●本授業に関する参照Webページ

http://www.econometrics.jp/

●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

統計学は一般的には数学の一種と見なされ文系の学生からは敬遠されがちである。しかし、不確実な現実から法則性を導き出す『ツール』であるため、社会科学や人文科学等の一般に文系と呼ばれる分野でよく使われている。統計学を利用することで文系の学問においてもデータを利用して分析できるようになるのでがんばって統計学を学んで欲しい。


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