2017年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20170015335

●科目区分
文系基礎科目

●科目名
文学
●主担当教員名
佐野 誠子

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅰ期
金・3
●対象学部
工学部



●本授業の目的およびねらい

清・蒲松齢の怪異小説集『聊斎志異(りょうさいしい)』を読む。
蒲松齢及び『聊斎志異』については、授業内容欄を参照。
中国古典文(漢文)においては、小説は、地位の低いものであったが、『聊斎志異』の表現は、人々の心を捕らえるに値するだけの魅力を有している。
その表現の特徴について、『聊斎志異』を精読しながら考えることは、文学、言語において大切なものとは何かを知ることとなるだろう。

●履修条件あるいは関連する科目等

高校での漢文履修(漢文訓読法の基本を知っていること)を前提とする。

●授業内容

蒲松齢は、文才がありながらも(あるいはありすぎたが故に?)、科挙に合格することができなかった万年落第生である。若い頃から書きためた怪異譚は『聊斎志異』としてまとめられ、評判となり、中国及び日本において多くの読者を獲得してきた。
異類婚姻、幽霊、仙人、道術、変身などをテーマとした話の多くは、不遇の立場の人が報われることが多く、蒲松齢の悲憤が込められている。
また、その文章は、中国の他の怪異譚とは一線を画するだけの文学性を有している。
授業では、まず蒲松齢という人物について紹介し、中国怪異譚の歴史及び『聊斎志異』の文学史的な位置づけについて講義した後、幾つかの作品を精読していく(何を読むかについては初回授業で提案をする。学生からの希望があれば、それに従うことも可)。
必要に応じて、類話等も紹介し、比較することで、『聊斎志異』の叙述、表現を分析的に読んでいきたい。

教科書に指定した柴田天馬訳は、戦前になされたものであり、原文の漢字をなるべく残し、多くルビを振った独特な文章である。この訳文を読むことは、漢文や漢文訓読について考え直す機会にもなるだろう。

一部、プリント配布の上、原文を読むことも行う予定である。



●成績評価の方法

授業期間内の課題(読解、NUCT経由で提出)及び、期末のレポート試験による。

●教科書

柴田天馬訳『和訳 聊斎志異』(ちくま学芸文庫2012)
授業では、漢和辞典も必要になる場合あり(漢和辞典は、電子辞書でも構わない)

●参考書

張友鶴輯校『聊齋誌異 会校会注会評本』(上海古籍出版社1978)
『聊斎志異』の各種日本語訳注本(詳細は授業で紹介する)
稲田孝『『聊斎志異』を読む : 妖怪と人の幻想劇』(講談社学術文庫2001)
前野直彬『蒲松齢伝』(秋山書店1976)

●注意事項

履修取り下げ制度を利用する。
授業に関する連絡、資料配布等はNUCTを介して行う。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)




時間割一覧へ戻る