2017年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20170012112

●科目区分
文系基礎科目

●科目名
日本国憲法
●主担当教員名
飯野 賢一

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅰ期
火・1
●対象学部
文系学部



●本授業の目的およびねらい

憲法は、人権保障と国の統治の仕組みを定める基本的なルールである。この授業は、この人権と統治機構についての基本原則を理解し、憲法の全体像をつかむことを目標とする。この科目を履修することで、憲法の存在理由、人権の内容とその重要性、統治の仕組みの基本について理解できるようになるとともに、現代社会で生じている政治や社会に関する諸問題が、憲法とどのように関係し、どのような意味があるのかを自分で批判的に読み解くことができるようになる。

●履修条件あるいは関連する科目等

履修条件はとくにない。

●授業内容

授業は基本的に講義形式で行われる。内容は次の通り。
01.立憲主義と憲法.憲法の存在理由とは何か? 02.日本憲法史.日本国憲法の誕生において何が問題視されているのか? 03.人権総論.人権は外国人や法人にも保障されるのか?/人権が制限される理由とは何か? 04.人権規定の私人間効力/包括的基本権.プライバシーの権利は保障されるのか? 05.法の下の平等.同じに扱わなければ差別になるのか? 06.精神的自由権(1)思想・良心の自由.公立学校の先生が「君が代」を歌わないと処分されるのか? 07.精神的自由権(2)信教の自由と政教分離.首相が靖国神社に参拝するのは何が問題か? 08.精神的自由権(3)表現の自由.わいせつ表現を規制すべき理由は何か? 09.経済的自由権.職業選択の自由や財産権を規制すべき理由は何か? 10.社会権.生活保護の支給額が低すぎれば、裁判で差額を請求できるのか? 11.統治の仕組み(1)国民主権と象徴天皇制.主権とは何か? 12. 統治の仕組み(2)権力分立と議院内閣制.首相公選制の問題点 13.統治の仕組み(3)裁判所と違憲審査制.国民の代表者が作った法律をなぜ裁判官が覆せるのか? 14.平和主義.憲法9条をどう考えるのか? 15.授業の総括と試験
なお、課題や参考文献、予習範囲の詳細については、配布するプリントに記載する。

●成績評価の方法

成績評価は、期末試験(70%)+課題・小テスト(30%)で行う。
定期試験の欠席者は、「欠席」とする。

●教科書

渋谷秀樹『憲法への招待〔新版〕』岩波書店 ISBN 978-4-00-431470-7

●参考書

芦部信喜『憲法』〔第6版〕(岩波書店、2015年) ISBN978-4-00-022799-5
これ以外は、必要に応じて授業中に紹介する。

●注意事項

教科書はそれほど頁数が多くないので、できるだけ早いうちに通読してほしい。法学についての入門書としては、木村草太『キヨミズ准教授の法学入門』(星海社、2012年)ISBN 978-4-06-138527-6を挙げておく。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)




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