2017年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20170011204

●科目区分
文系基礎科目

●科目名
政治学
●主担当教員名
加藤 哲理

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅰ期
月・2
●対象学部
文系学部



●本授業の目的およびねらい

本講義は「政治学」の中でも「政治思想史」という分野を中心とします。思想家や哲学者が残した古典と言われる書物を入口にしながら、「政治とは何か」という問いを講義の中で絶えず反復していくことで、政治という営為についての理解を深めていくことを、本講義は目的としています。政治が人間の営みの中心をなすものである以上、政治思想史を学ぶことは、人間が人間をより深く理解しようとする試みの一つでもありますが、そのような挑戦を常に自ら引き受ける思考習慣を体得することも本講義の目標です。


●履修条件あるいは関連する科目等

人間であれば、それでよいです。人間であることは難しいですが。

●授業内容

1: 導入: 政治思想史とは何か?
2: ルネッサンスと「政治」の発見(マキャヴェッリ)
3: 宗教改革と政教分離(ルターとカルヴァン)
4: 近代国家概念の完成(ホッブズ)
5: 古典的自由主義の誕生(ロック)
6: 徳と商業の相克をめぐって(モンテスキューとスコットランド啓蒙)
7: 主権者としての人民(ルソー)
8: 保守主義、反動、ロマン主義(バーク)
8: デモクラシーという宿命を背負って(トクヴィル)
9: 功利主義の展開(ベンサムとJ・S・ミル)
10: 近代の綜合の試み(ヘーゲル)
11: 近代批判としての社会主義(マルクス)
12: 西洋近代の光と陰(ヴェーバー)
補論1: 「存在」の故郷: プラトンとアリストテレス
補論2: 「神」なき時代のキリスト教: アウグスティヌスとトマス・アクィナス
15: まとめ
※とりあげる思想家は講義の展開によって随時変更する可能性があります。

●成績評価の方法

小テスト数回40%と学期末テスト60%の予定です。詳しくは講義のときに指示します。学期末試験を受けなかったものは欠席として取り扱います。

●教科書

レジュメを配布いたします。ただそれよりも、考えるということは、教科書の内容を何かの目的のために勉強することと、異なった態度であることを自覚することが大事です。

●参考書

講義中に指示いたしますが、それ以外にも皆さまの身のまわりで起こっている出来事のすべてが読み解かれるべき参考書であるということを心に留めながら受講くだされば嬉しいです

●注意事項

予習や復習は特に必要はないですが、講義の中で心に浮かんだ問いの一つ一つを皆さん自身のものとして講義の外でも大切にしてください。そのほとんどが容易には答えの出ないものかと思いますが、そのような問いに繰り返し向き合った経験こそが、人間を初めて人間らしく、皆さんを初めて皆さんらしくしてくれるはずです。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

政治「思想」や「哲学」というと日常生活とは何も縁のない言葉遊びの印象を受けるかもしれませんが、実際には哲学という活動は、自らが存在していることの不可思議な謎の前におののき続けるという、多かれ少なかれ人間として生命を授かった者なら避けることのできない営みを敢えて自覚的に遂行するという単純素朴なものです。「政治」という現象をどのように理解するかは別としても、それが私たちがその中で生きている基本的な要素の一つである以上、政治について哲学するということは、私たちが自己の存在への理解をより深いものにしていく終わりのないプロセスでもあるのです。そのような旅路に興味をもたれた方のご参加をお待ちしております。耳馴染みのない概念が講義の中に登場することも多々あるかもしれませんが、思考と想像力を最大限に駆使しながら、それらの言葉と自らの人生を結びつけていく粘り強さをぜひ講義を通して養っていただければと思います。



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