●本授業の目的およびねらい
人の性格や感情,学力,能力など,心理的構成概念と言われるものは,物理的に存在しないので,定規や秤などでその程度を測定することができません.しかし,私達は日常的にそれらの程度を評価しているし,性格検査や学力テストなどに,定規や秤の役割を担わせています.そこにはどのような前提(思い込み)があるでしょうか? 本講義では,心理的なものをどのように測るかを理解することを目的として,テスト理論等について,講義とディスカッションを行います.
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●履修条件あるいは関連する科目等
関連科目 「統計学」「教育学」
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●授業内容
以下は,各回の講義計画ではなく,トピックを列挙したものです. ・心理的構成概念 ・潜在変数,顕在変数 ・尺度水準 ・代表値,散布度 ・テスト得点,偏差値,能力値 ・共分散,相関係数 ・測定の妥当性,信頼性 ・測定の標準誤差 ・項目分析 ・項目応答理論 など
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●成績評価の方法
受講状況(3割),期末レポート(7割),授業時間外の学習活動への参加状況(注意事項参照)による総合評価.私語や遅刻など他の受講者の迷惑となる行為をなす者は成績をFとします(欠席扱いしない).
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●教科書
石井秀宗 人間科学のための統計分析―こころに関心があるすべての人のために― 医歯薬出版 2014 ISBN: 978-4263731611
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●参考書
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●注意事項
期末レポート提出者を出席者,未提出者を欠席者とします.履修取り下げ用紙は用いません.心理学の研究手法への理解を深めるため,授業時間外の学習活動(研究や研究会への参加,レポート等から選択)への参加を評価し,成績に加点します(最大20点).
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
グループディスカッションやグループワークを行うことがあります.グループを構成したほうが,ディスカッションやワークの内容が豊かになるので,グループに入ることを強く推奨します. しかし,グループ活動は,積極的に発言することや,他の意見を論破することが目的ではありません.自分及び他者を尊重し,無理に発言したり,他人の発言を求めたりせず,他の考えを聴き,異なる立場を理解するという意志を持って参加してください.
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